【エンタがビタミン♪】レッド・ツェッペリンが酷評された理由、メンバーの死による解散…ジミー・ペイジが赤裸々に語る。
TechinsightJapan / 2014年10月26日 21時25分
イギリスのロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のリーダーでギタリストのジミー・ペイジが、NHK総合『SONGS』でバンドの音楽性が酷評されて窮地に立ったことや、ドラマーのジョン・ボーナムの死により解散にいたった経緯などを語った。日本武道館で行ったコンサートが新たなツェッペリンの始まりだという彼は、今回の収録でその武道館も訪れている。当時を振り返りながら、自身の意見や感情をより表に出してインタビューに答えてくれた。
日本でも海外の三大ギタリストに数えられるほど人気のあるジミー・ペイジだが、10月25日放送の『SONGS』でレッド・ツェッペリンを語る彼を見ると、プロデューサーとしての役割が大きかったことを改めて感じた。
ジミー・ペイジはギタリストとしてセッションに参加したり、伝説のバンド、ヤードバーズに加入するなどすでに実績があった。その彼が見込んだ年下のミュージシャンたちに声をかけて1968年にレッド・ツェッペリンを結成する。彼は当時から「ベースとドラムの音の質感を活かしてパワフルな音楽をやりたい」と考えており、ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース、キーボードなど)とジョン・ボーナム(ドラムス)の才能に注目していた。
その年に、全米制覇を目指して米国のレコード会社と契約。1969年1月に出したデビューアルバム『レッド・ツェッペリン I』がヒットすると、ツアーの合間に1曲ずつレコーディングする驚異的なスケジュールで10月に2枚目のアルバム『レッド・ツェッペリン II』をリリースする。アルバム制作の中心となったジミーは「とにかく、働いて、働いて、働いた」とその頃の多忙ぶりを表現した。その『レッド・ツェッペリン II』は全米1位の大ヒットとなり、ツェッペリンも英国で音楽誌の人気投票でビートルズを抜いてトップとなった。
ところが、1969年に米国でウッドストック・フェスティバルが開催されて状況が変化する。ベトナム戦争反対や愛と平和が謳われ、アメリカンロックが勢いを取り戻すのだ。ブリティッシュロックであるレッド・ツェッペリンには逆風となった。ジミーは「レッド・ツェッペリンに対する批判の中心はLAにあった。『ローリング・ストーン』誌がその発信源だった」と証言する。そこには「過剰さが鼻につく」、「説得力のないボーカル」、「インパクトが弱い曲」といった酷評が並んだ。
そんな中で、彼らはアコースティックサウンドを大胆に取り入れた3枚目の『レッド・ツェッペリン III』を制作するが、これが裏目に出てファンからも戸惑いの声が聞かれた。「俺たちの音楽は、どこへ向かえばいいのか?」と苦悩したジミーは、田舎での1か月間の合宿を思いつく。バンドの音楽やアルバム制作はこれまでジミー・ペイジが主体だったが、「朝、起きたら音楽をやっていた」というその合宿生活ではメンバーそれぞれから新たなアイデアが生まれ、4人が結束するきっかけとなった。
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