【海外発!Breaking News】米国立公園でクマに襲われた女性の悲劇、首や頭を狙われ3分以内に死亡か
TechinsightJapan / 2023年7月30日 20時55分
米イエローストーン国立公園で今月22日朝、ハイキング中の47歳の女性がハイイログマ(グリズリー)に襲われて死亡した。専門家によると、女性はクマに首や頭を襲撃され、3分以内に亡くなった可能性が高いという。英ニュースメディア『Daily Express』などが伝えた。
モンタナ州ウェストイエローストーンのハイキングコース「バターミルクトレイル」で22日午前8時頃、エイミー・アダムソンさん(Amie Adamson、47)が倒れているのを別のハイカーが発見した。
エイミーさんは酷い傷を負って息はなく、ハイカーから連絡を受けたモンタナ州魚類野生生物公園局(Montana Fish, Wildlife & Parks、以下FWP)」は「ハイイログマに襲われた可能性が高い」とイエローストーン国立公園を閉鎖して調査にあたった。
エイミーさんは当時、一人でトレイルに入り、クマよけスプレー(クマ用催涙スプレー)などは携帯していなかったそうで、FWPはその後、「トレイルの近くで子連れの母グマの足跡を発見した」と公表し、「ハイイログマの襲撃による死亡事故」と結論づけた。
そしてこの事故から数日後、米ユタ州のブリガムヤング大学教授で植物及び野生生物科学が専門のトム・スミス氏(Tom Smith)は「エイミーさんは襲撃から3分以内に悲劇的な死を迎えた可能性が高い」と語り、注目を集めた。スミス氏は30年以上にわたり「クマによる人間の襲撃」について研究し、これまで2200以上のケースでクマの行動調査を実施してきた専門家である。
「全米野生生物連盟(National Wildlife Federation)」によると、ハイイログマは大きいもので体長3メートル近くにまで成長し、体重300キロを超えることも珍しくないそうで、ひとたび人間が襲われれば、厚い被毛と太い骨、たくましい筋肉、そして強靭な歯が脅威となる。
スミス氏は「ハイイログマは大きく、鋭く、強靭な歯でエイミーさんの頭、または首を狙ったのだろう。それは本能というもので、敵を無力化させるには最もよく使われるんだ」と明かすと、こう語った。
「もし人間がハイイログマに首や頭を殴られたり、噛まれたりされたら破壊的なダメージを受ける。人間の柔らかで薄い肌、大量の血液、血管、神経はズタズタにやられてしまうんだ。」
「エイミーさんは2本の鋭い牙で首に噛みつかれ、頸動脈を引きちぎられた可能性がある。辺りには血しぶきがあがり、数秒で失血する。」
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