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「止めてはいけない下痢」もある!? 下痢止め飲んだら症状悪化...なぜ

J-CASTトレンド / 2024年5月27日 12時0分

下痢止めを飲んだら、翌日以降に症状が悪化…なぜ?

【連載】お腹トラブル天国と地獄

40代の直樹さんは、風邪を引いて下痢が続いていました。週末には娘のピアノの発表会があり、なんとしても晴れ舞台を見に行きたいです。そこで、下痢止めを飲んで症状を抑え、ピアノの発表会には参加できました。しかし翌日以降、下痢の症状は治るどころかさらに悪化! 一体どうしてでしょうか?

風邪だと思ったら下痢がずっと続く

季節の変わり目で体調を崩し、風邪気味になってしまった直樹さん。自宅で安静にしていましたが、だんだんとお腹の調子が悪くなり、腹痛と下痢が起こりました。風邪による一過性の症状だと考え、市販薬を飲んで様子を見ることにします。

しかし、翌日になっても下痢は治まりません。娘のピアノの発表会、当日なのに......。娘はこの日のために一生懸命練習を重ねていて、直樹さんもぜひ見に行きたいと思っています。発表会は昼過ぎからなので、なんとか下痢止めを飲んで症状を抑えようとしました。

なんとか下痢は止まり、直樹さんは無事に娘の演奏を見届けることができました。しかし、翌日以降も体調はよくならず、結局1週間程度も下痢が続いてしまい、長く苦しむ羽目に。

どうしてこんなことが起こってしまったのでしょうか?次のうち、考えられる原因はどちらだと思いますか。

体内にウイルスをとどめることが悪化の原因に

その後、病院を受診した直樹さん。診断の結果、ロタウイルスによる感染性胃腸炎(胃腸かぜ)だと判明しました。直樹さんの下痢も、ウイルスの感染によって引き起こされていたのです。

ウイルス性の下痢は、体内のウイルスを排出するために起こります。下痢止めを飲んで症状を抑えると、ウイルスが体内に留まり、炎症を長引かせてしまう原因になります。そのため、ウイルス感染による下痢の場合は、下痢症状を妨げないことが回復への近道です。つまり、直樹さんのケースでは、正解は「1,下痢止めを飲んだから」です。娘の発表会に行けたのはよかったですが、その代償は大きかったですね。

風邪薬を飲むと下痢がちになる場合もありますが、これは薬の副作用によるものです。用法用量を守って正しく飲むようにしましょう。万が一重篤な副作用が出た場合は、すぐに病院を受診しましょう。

感染したら衛生管理は念入りに

ロタウイルスによる感染性胃腸炎(胃腸かぜ)は、子供に多く見られる病気ですが、大人でもかかることがあります。すでに罹患歴があると感染しても症状が出ないケースがほとんどなので、気づいていない場合もあるでしょう。

しかし、感染性胃腸炎を引き起こすウイルスは、感染者のうんちに大量に含まれています。感染者の下痢便1グラムあたりには、1000億から1兆個のロタウイルスが含まれていると考えられるそうです。そのため、ロタウイルスは感染力が非常に強く、二次感染の危険も大きいです。

もし、家族の中で感染者が出てしまった時は、しっかりと衛生管理を行い感染拡大を防ぎましょう。

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