1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

2024年のGDP成長率は0.6%、景気後退から脱却(ハンガリー)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年2月4日 1時0分

ハンガリー中央統計局は1月30日、2024年第4四半期(10~12月)および通年の実質GDP成長率を発表した(プレスリリース)。同発表によると、第4四半期のGDP成長率は前期比0.5%(季節調整済み)、前年同期比0.2%となり、これまでの2四半期(2024年4~9月)にわたるテクニカル・リセッション(景気後退)(2024年11月6日記事参照)から脱却した。また、2024年通年でも経済成長軌道を維持し、0.6%のプラス成長(季節調整済み)となった。

統計局によると、第4四半期の前年同期比増加の主な牽引役はサービス業であり、一方で農業、工業、建設業のパフォーマンスの低下が成長を抑制する要因となった。

統計局の発表後、ナジ・マールトン国家経済相は、高水準の雇用、実質賃金の上昇(2024年11月は前年同月比7.9%増)による小売業や観光業の活況、住宅市場および自動車販売市場の活発化に支えられて経済が好転したと指摘した。

2025年のハンガリー経済成長見通しについて、同相は「今年は四半期ごとに成長率が上昇し、2025年後半には3%を超える成長が期待される」と強調した。また、企業の持続的な回復は、外需が回復し、特にドイツが現在の政治・経済危機から脱却すれば可能になるだろうと付け加えた。

経済アナリストによると、2025年の成長率は2~2.5%の範囲と予測されており、2025年初頭の賃上げ(2024年12月5日記事参照2024年8月28日記事参照)や個人向け国債の利払い(注)によって消費ブームが刺激されるとみられる。また、2026年は総選挙の年であるため、大幅な財政緊縮策は実施されないとの見方が強い。一方で、欧州経済の回復が輸出見通しに与える影響にも注視する必要があると指摘した。

(注)ハンガリーの個人向けに人気のあるインフレ連動型国債は、2025年第1四半期に特に高利回りを提供(2023年のインフレ率17.6%に連動、年間利回りが20%近い)。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください