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アリババ傘下の淘天集団、AACA(アリババ模倣品防止連盟)大会を開催(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月26日 13時40分

アリババ傘下の淘天集団は12月17日、第7回アリババ模倣品防止連盟(AACA、注1)大会を中国・広東省広州市で開催した。同集団の葉智飛副総裁のほか、広州市市場監督管理局の関係者ら400人以上が出席した。

AACAは、ブランド権利者と法執行機関との連携を通じ、多方面との協力環境を構築しながら、権利者およびEC(電子商取引)プラットフォームの知的財産権保護を強化し、消費者の信頼を高めることを目的として2017年1月に設立された。中国初のECプラットフォームによる知的財産権保護連盟として、参加メンバーは230人を超え、1,200以上のブランドをカバーしているという。

2024年11月末時点で、淘天集団の知的財産権保護プラットフォーム(注2)には世界各国より計75万人以上の権利者が登録し、全世界で131万件以上の知的財産権を保護している。また、アリババグループが運営する複数のプラットフォーム上に出品されたクリエーターやデザイナーによるオリジナル作品などについて、8億7,000万枚の画像、1億4,000万本以上のショート動画、85万件以上のデザイン原稿を保護している。

過去1年間、AACAはブランド権利者と連携し、公安機関による模倣品の取り締まり451件と、犯罪容疑者372人の逮捕に協力。一連の被害総額は13億元(約273億円、1元=約21円)を超えたとしている。

現在、中国の知的財産権侵害を取り巻く環境は、多様化・複雑化しており、その対象範囲はプラットフォーム、地域、国境を越える傾向にある。

葉副総裁は講演の中で、「淘天集団はAI技術を活用し、知的財産権侵害の検知に係る技術力を引き続き向上させるとともに、今後、自社のプラットフォームに登録される知的財産権に対し、より多くの革新的なソリューションを提供し、技術をもって生産性の発展に寄与したい」と語った。

大会では、知的財産権の保護に多大なる役割を果たした権利者に対して「知鷹賞」の授賞式が行われ、受賞者の中には在中国日系企業も含まれた。

写真 AACA大会の会場の様子(ジェトロ撮影)

AACA大会の会場の様子(ジェトロ撮影)

(注1)ALIBABA ANTI-COUNTERFEITING ALLIANCEの略。

(注2)知的財産権保護プラットフォームとは、アリババIPPプラットフォームのこと。同プラットフォームは、権利者が知的財産権侵害の申立を提起し、サイトから知的財産権の侵害が疑われる掲載物の削除を要請するための手段を提供している。

(注3)アリババオリジナル保護プラットフォームとは、出品業者が最初に掲載した画像、ショート動画、クリエーティブデザインなどに対して、申請から、認定、権利保護サービス提供までワンストップ方式で提供するシステムを指す。

(陳貝蓓)

(中国)

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