米ニューヨーク市、最低時給を2025年1月1日から16.50ドルに引き上げ(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月27日 10時15分
米国ニューヨーク(NY)州内のNY市、ウエストチェスター郡、ロングアイランド地区の最低賃金が2025年1月1日から、現在の時給16ドルから16ドル50セントに引き上げられる(注)。同州のキャシー・ホークル知事(民主党)が12月17日にあらためて発表した。前回は2024年1月1日付で、15ドルから16ドルに引き上げられた(2023年12月12日記事参照)。その際、2025年には16ドル50セントに、2026年には17ドルに引き上げられることも発表されていた。
NY州内でも、上述のNY市とウエストチェスター郡、ロングアイランド地区以外の地域では、2025年1月1日から現在の時給15ドルから15ドル50セントに、2026年には16ドルに引き上げられる。2027年の引き上げ率は、全ての地域で、物価上昇の数値に合わせて決定される。
ホークル知事は今回の発表で、労働者に還付するプランの1つとして、州内の最低所得者の最低賃金引き上げを当初から重視していたとした上で、「この賃金上昇は、生活費上昇の中で州民のインフレ負担を軽減させながら、企業が賃金を調整する時間を提供するものだ」と述べた。なお、ホークル知事は12月9日、物価上昇緩和のためNY州の納税者に還付金を送金するプランも発表していた(2024年12月17日記事参照)。
(注)チップ制の労働者の最低賃金が異なり、例えば、NY市の飲食店では、雇用主は最高5ドル50セントのチップ分を時給から控除できるため、雇用主負担で支払うべき最低時給は11ドルとなる。年度、地域、職種別の時給の詳細はNY州労働局の最低時給検索ページから確認できる。
(吉田奈津絵)
(米国)
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