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サブサハラ・アフリカのモバイルマネー取引額、前年比12%増の9,120億ドル(アフリカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月25日 0時50分

モバイルコミュニケーションに係る世界的な業界団体GSMAは4月に「モバイルマネーに関する産業動向レポート2024」を発表した。

同報告書によると、2023年のサブサハラ・アフリカのモバイルマネー取引額は前年比12%増の9,120億ドル、取引件数は前年比28%増の620億件、登録アカウント件数は19%増の8億3,500万件だった。1回当たりの取引額は小さいものの、モバイルマネーの利用は増加傾向だ。

地域別にみると、西アフリカでのアカウント開設が多く、2023年のアクティブな新規アカウント数の3分の1以上が西アフリカだった(2024年4月23日記事参照)。特にナイジェリア、ガーナ、セネガルでの増加が成長を牽引したという。モバイルマネーによる国際送金についても、西アフリカが成長を牽引し、アフリカ全体では前年比約33%増の290億ドルだった。

2023年の取引額では、東アフリカ地域が前年比2%減となったが、地域別で最大となる4,880億ドル、西アフリカ地域が3,470億ドルで前年比40%増の大幅増だった。中部アフリカ地域は19%増の720億ドル、南部アフリカ地域は前年比2%増60億ドルだった。

2023年の取引回数では、東アフリカ地域が前年比23%増の380億回、西アフリカ地域が40%増の190億回、中部アフリカ地域が25%増の5億回、南部アフリカ地域が10%増の約5億9,200万回だった。

また、サブサハラ・アフリカでのモバイルマネーのサービスは156種類あるという。モバイルマネーの提供事業者への調査では、回答者の4分の3近くが黒字となっており、収益性は高まっている。一方、モバイルマネーのサービスに対する各国の規制が課題だという。

なお、世界では、モバイルマネー取引額は前年比14%増の1兆4,000億ドル、取引件数は前年比23%増の850億件、登録アカウント件数は12%増の17億5,000万件だった。

(井澤壌士)

(アフリカ)

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