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サウジアラビアで世界初の「ドラゴンボール」テーマパーク建設計画が発表(サウジアラビア、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月25日 11時50分

サウジアラビアの公共投資基金(PIF)の子会社キディヤ・インベストメント・カンパニー(Qiddiya Investment Company、以下QIC)と東映アニメーションは3月22日、世界初となる「ドラゴンボール」のテーマパークの建設計画をそれぞれ発表した。今回の発表は、QICと東映アニメーションが長期的な戦略的パートナーシップを締結したことを受けて行われた〔3月22日付サウジアラビア国営通信(SPA)〕。

同テーマパークは、QICがリヤド近郊で建設中の大型レジャー都市プロジェクト「キディヤ・シティ(Qiddiya City)」の敷地内に建設される。ドラゴンボールテーマパークは50万平方キロを超える敷地に7つのエリアで構成され、「カメハウス」「カプセルコーポレーション」「ビルスの星」など、作品に登場するさまざまなランドマークを再現する。ドラゴンボール公式サイトは3月22日、「テレビシリーズ『ドラゴンボール』から『ドラゴンボール超』に至るまで、作品内で描かれた数々の世界に入り込み、まるでアニメーションに登場するキャラクターになったかのような気分で、(主人公の)孫悟空たちとともに冒険を楽しむことができる」と魅力を説明した。

ドラゴンボールテーマパークのアトラクションは、5つの乗り物を含め合計30種類以上に及ぶ。ランドマークとして、敷地の中央部に据えられる全高約70メートルの「神龍(シェンロン)」(龍をモチーフとする神)には、その内部を通り抜ける大型ジェットコースターが設置される予定。東映アニメーションによれば、パーク内にはホテルやレストランも完備され、一日中、ドラゴンボールの世界に浸ることができる空間が提供されるという。

キディヤ・シティは今後も新プロジェクトの発表を予定

QICは、3月23日から24日にかけて東京ビッグサイトで開催された「Anime Japan 2024」に出展した。来日したQICのプロジェクト責任者の1人は「ここ(ドラゴンボールテーマパークの建設計画発表)まで来るのに3年間を要したので大変うれしく思っている」と喜びを表現した。ブースには今回発表された大型ジェットコースターの模型が飾られ、来場者は次々に模型前で記念撮影に興じていた。同社は「今回の発表は多くの有望なプロジェクトの始まりにすぎない」とし、今後も新プロジェクトを発表する予定があることを明らかにしている。

同テーマパークに関して、日本側のパートナーを務める東映アニメーションは、2022年10月にジェトロが実施したサウジアラビアビジネスミッション(2022年10月12日記事参照)に参加するなど、同国でのビジネス展開の準備を進めていた。

写真 テーマパークのイメージ(東映アニメーション提供)

テーマパークのイメージ(東映アニメーション提供)

(秋山士郎)

(サウジアラビア、日本)

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