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2024年の貿易黒字は745億ドル、2023年に次ぐ黒字額(ブラジル)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月15日 10時30分

添付資料PDFファイル(164 KB)

ブラジル開発商工サービス省は1月6日、2024年(通年)の貿易収支(国際収支ベース)を発表した。輸出額(FOB)が前年比0.8%減の3,370億3,628万ドル、輸入額(FOB)が9%増の2,624億8,415万ドルで、貿易黒字は前年比24.6%減の745億5,213万ドルだった(添付資料表1参照)。これは、現行方式で統計を取り始めた1989年以降で、過去最高の黒字幅を記録した2023年(黒字額989億293万ドル)に次ぐ歴代2番目の高水準にある。

品目別の輸出額をみると、構成比で13.3%を占める原油・粗油が前年比5.2%増だった(添付資料表2参照)。コーヒー(前年比55%増)も増加した。また、石油製品(3.9%増)、砂糖・蜂蜜(18.1%増)、牛肉(22.8%増)、パルプ(33.7%増)などの製造品の増加が特に大きかった。製造品の輸出額は過去最高の1,818億8,273万ドルを記録した。一方、主要な輸出農産品の大豆(19.4%減)やトウモロコシ(39.9%減)は減少した。現地紙「エスタード」(2024年12月31日付)によると、雨不足による干ばつで収穫量が減少したことなどが影響したとみられる。

輸出額を国・地域別にみると(添付資料表1参照)、最大の輸出相手国で構成比28%の中国向けが前年比9.5%減(注)、米国(構成比12%)が9.3%増、アルゼンチン(構成比4.1%)が17.6%減だった。スペイン(26.4%増)への輸出は大きく増加した。開発商工サービス省のタチアナ・プラゼレス貿易局長は現地紙「CNNブラジル」(1月6日付)のインタビューで「米国、スペイン、カナダ、アラブ首長国連邦(UAE)、インドネシアを含む50カ国への輸出額は、過去最高水準に達した」と強調した。

品目別の輸入額を見ると、非電気式の原動機(28.9%増)、自動車用部品(12.3%増)、医薬品(9.3%増)、通信機器(5.9%増)が増加した。プラゼレス貿易局長は「資本財の輸入が増加しており、これは国内生産のために設備を輸入している企業が多いことを意味する」と述べている。

輸入額を国・地域別にみると、最大の輸入相手国の中国からの輸入額は前年比19.6%増加、米国からの輸入も6.9%増だった。輸入額全体の増減の寄与率を見ると、中国が48.0%と、米国(寄与率12.1%)と並んで、ブラジルの輸入全体を牽引している。

(注)輸出額全体の増減への寄与率を見ると、中国が372.7%と輸出全体の減少に最も寄与した。

(エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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