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米ウェイモ、従業員向けにロサンゼルスの高速道路で完全自動運転を開始(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月30日 14時40分

米国アルファベット傘下で運転者なしの自動運転タクシーを手掛けるウェイモ(本社:カリフォルニア州マウンテンビュー)は1月28日にX(旧Twitter)上で、ロサンゼルスの高速道路で完全自動運転タクシーの提供を従業員向けに開始したと発表した。

ロサンゼルス市での移動は高速道路の利用が不可欠で、同市の広大な都市構造では高速道路を経由することが最短経路となる場合が多い。そのため、高速道路での運行開始により、移動時間の短縮や利便性の向上が期待されている。

ウェイモは、まず従業員向けに高速道路での乗車サービスを提供し、安全性と運用効率を検証した上で、一般利用者にもサービスを拡大する計画だ。同社の広報担当者は「高速道路の利用は、ロサンゼルスでの移動を向上させる鍵となる。この試験段階は、全ての利用者に高速道路対応のサービスを提供するための重要なステップだ」とコメントしている。

ウェイモは2024年3月に、カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)から、ロサンゼルス地域およびサンフランシスコ・ベイエリアで高速道路を含む地域での運転者なしの自動運転タクシー運営許可を取得している(2024年3月7日記事参照)。

サンフランシスコでのロビー活動費が急増

ウェイモの積極的な事業展開は、ロビー活動にも反映されている。サンフランシスコ市の公開データによると、同社は2024年に同市でのロビー活動を増やし、市政府関係者との会合を348回実施。そのうち100回は空港関係者との会合だった。また、同市の都市計画局に対し、空港の位置情報を自動運転用に測量する特別許可の申請を再開したという。

さらに、ウェイモは2025年にラスベガスとサンディエゴを皮切りにして、新たに10都市で自動運転車両を展開するという。ただし、当面は人が運転するテスト走行で、自動運転システムがさまざまな天候、環境や地域状況を学習するための「ロードトリップ」と位置付けられている。

ウェイモの事業拡大がどこまで進むのか、今後の動向が注目される。

(松井美樹)

(米国)

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