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米アヴィーナ・クリーン・ハイドロジェン、イリノイ州でSAF製造施設の新設発表(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月26日 0時45分

米国イリノイ州のJ.B.プリツカー知事(民主党)は12月19日、米国アヴィーナ・クリーン・ハイドロジェン(本社:ニュージャージー州)が、最先端の持続可能な航空燃料(SAF)生産施設の建設に同州南西部を選定し、8億2,000万ドルを投資すると発表した。同社は、米国7地域でアンモニアやグリーン水素などのクリーン燃料(注1)の製造や施設建設をしており、今回の計画は中西部へのSAFの供給を目的としている。同社の発表によると、航空宇宙事業を手掛けるエンジニアリング企業KBR(本社:テキサス州)のアルコールからジェット燃料を製造する技術を活用し、この施設で年間最大1億2,000万ガロン(約4億5,000万リットル)のSAFを生産することで、工場の稼働期間中に年間2,500万トンの二酸化炭素(CO2)排出を削減するという。また、新施設の建設により、157人の新規雇用、1,000人の建設雇用を創出する見込みだ。これらの投資と雇用を条件に、同社はイリノイ州経済開発局からREVイリノイ(Reimagining Energy and Vehicles in Illinois)プログラム(注2)に基づき、税額控除などのインセンティブの提供を受ける。

同社によると、新施設はイリノイ州南西部の既存の鉄道およびパイプラインのインフラを活用し、シカゴのオヘア国際空港をはじめとする中西部の主要な空港へのSAFの効率的な配送を可能にする。

イリノイ州では2023年2月に、州内の空港でSAFを購入する航空会社に対して税額控除を提供する法律が成立した。2024年7月には、ユナイテッド航空がオヘア国際空港で使用するSAFの購入に、この税額控除を利用する最初の航空会社になることが発表されている。

(注1)温室効果ガスを排出しない、または排出量が少ないエネルギー源。

(注2)イリノイ州への拠点移転や事業拡大を検討している電気自動車(EV)、太陽光発電、再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵などに関連する企業に対してインセンティブを提供するプログラム。

(星野香織)

(米国)

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