広汽埃安と滴滴自動駕駛が共同会社を設立、自動運転車の量産化目指す(中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月22日 0時25分
中国の広州汽車グループ傘下の新エネルギー車ブランド「広汽埃安新能源汽車(AION)」は4月7日、中国の配車サービス大手の滴滴出行(DiDi)グループ傘下で自動運転を手掛ける事業会社「滴滴自動駕駛」とともに、共同会社「広州安滴科技」の設立を発表した。同社の発表によると、レベル4(注)対応の自動運転技術を有する企業と自動車メーカーが自動運転車(ロボタクシー)量産のために中国で設立した初の共同出資会社となる。
広州安滴科技は、上記2社がそれぞれ50%ずつ出資しており、董事長はAIONの副総経理の張雄氏、総経理は滴滴自動駕駛の最高執行責任者(COO)の孟醒氏が担う。主要事業としてレベル4に対応する自動運転車「ロボタクシー」の開発を行い、2025年の量産を目指す。同社の手掛ける自動運転車第1号は、クロスオーバースポーツタイプの多目的車(SUV)で、AIONの電気自動車(EV)の専用プラットフォーム「AEP3.0」や電子電気アーキテクチャー「星霊」を採用し、滴滴自動駕駛の自動運転関連ソフト・ハードウエアや、無人化向けのコックピット・エンターテインメント・システムが搭載される。また、後部乗車空間の最大化と乗客の安全性も強化する。
中国企業情報サイトの「企査査」によると、同社の設立は3月29日付で、登録資本金は4億2,000万元(約88億2,000万円、1元=約21円)。本部は広州市黄埔区に所在する。
(注)自動車技術者協会(SAE)が定義する自動運転のレベル。レベル3では、限定された領域内でシステムが原則全ての運転タスクを実施するが、作動継続が困難となる場合、運転者が適切な対応をする必要がある。レベル4では、限定された領域内で加速・操舵(そうだ)・制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない状態での走行が可能。
(高文寧)
(中国)
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