トルコ、2025年追加関税の対象品目と税率を発表(トルコ、中国、アゼルバイジャン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月14日 11時25分
トルコ政府は2025年の追加関税(注)の更新を発表した。官報32769号大統領令9392号(12月31日付)によると、対象品目は多岐にわたっており、一部の品目で関税の追加や税率の修正が行われる。この追加関税措置は1月1日付で発効となった。また同日、2025年の輸入制度に関する規制も発表した。
新たに追加関税が課されることになったのが、プラスチック・同製品(HSコード第39部)、木材および同製品(同第44部)、紙および同製品(同第48部)、アスファルト(同第68部)、ガラス製の信号用品および光学用品(同第70部)、鉄鋼製品(同第73部)、アルミニウム製品(同第76部)、一般機械(同第84部)、電気機器(同第85部)、電気自動車(EV、同第87部)などで、2.3~25%が課される。また、アゼルバイジャンを除く非WTO加盟国からの一部の鉄鋼製品(HS7325:鉄鋼製のばね、およびばね板、その他の鋳造製品)に15%の追加関税が適用される。
また、追加関税税率の引き上げ対象となったのは、プラスチック・同製品(同第39部)、革製品およびハンドバッグ等の製品(同第42部)、特殊織物など(同第58部)、履物(同第64部)、鉄鋼(同第72部)、鉄鋼製品(同第73部)、一般機械(同第84部)、電気機器(同第85部)、自動車部品、モーターサイクル(同第87部)、家具(同第94部)などで、2.4~15%引き上げられた。
一方、ゴムまたはプラスチックの加工機械、ゴムまたはプラスチックを材料とする物品の製造機械(同84部)は15%から5%に引き下げられた。
国別では、中国からの輸入自動車(HS8703:乗用車、その他の自動車、ハイブリッド車を含む)に対する追加関税が40%(2024年6月11日記事参照)から50%に引き上げられた。また、関税の徴収最低額も車両1台当たり7,000ドルから9,500ドルに引き上げられた一方、プラグインハイブリッド車(PHEV)は40%(徴収最低額7,000ドル)に据え置かれている。
(注)官報掲載の表の項目は、「GTİP」がHSコード、「İlave Gümrük Vergisi(İGV)」が追加関税、「oranı」が(税)率、1~7が適用税率の対象国・地域の分類。
1. EU、EFTA(欧州自由貿易連合)、イスラエル、北マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モロッコ、パレスチナ、チュニジア、エジプト、ジョージア、アルバニア、ヨルダン、チリ、セルビア、モンテネグロ、コソボ、モーリシャス、モルドバ、フェロー諸島、韓国、英国、マレーシア、シンガポール
2. ベネズエラ
3. アラブ首長国連邦(UAE)
4. 最恵国(MFN)
5. トルコが特別インセンティブを付与している国々
6. 一般特恵制度の恩恵を受ける開発途上国:
7. その他の国。(日本は、7.その他の国に分類される)
(中島敏博)
(トルコ、中国、アゼルバイジャン)
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