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2023年のケニアの総人口、約110万人増加の5,150万人(ケニア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月28日 1時15分

添付資料PDFファイル(235 KB)

ケニア国家統計局(KNBS)は1月17日、ケニアの人口動態にかかる統計「ケニア・バイタル・スタティスティックス」の2023年版を発表した。国民登録局が出生や死亡にかかる統計をまとめているもの。

KNBSの推計によると、2023年の出生数は154万7,260人、死亡数は45万5,814人だった。1年間で約110万人の人口が増加したことになる。ケニアの総人口は1962年の860万人が2023年には5,150万人と、約6倍に増加した。また、KNBSの2019年の人口予測によると、2025年から2045年の今後20年間で、ケニアの総人口は5,330万人から7,020万人まで増加することが見込まれている。

一方、出生率(注)は鈍化しつつある。1989年には6.7だったが、2022年には3.4と約半分になった。それに、総人口に占める15歳未満の比率も1969年の48.3%から39.0%に減少し、15~60歳の比率が46.3%から55.3%に増加している。60歳以上は5%台であまり変化がなかった。しかし、2025年から2045年の今後20年間の年齢別構成の変化の予測をみると、15歳未満が1,850万人から1,900万人に、15~24歳の若年層人口は1,110万人から1,230万人に、60歳以上が300万人から倍以上の640万人に増加すると見込まれている(添付資料図参照)。

2023年の死亡統計をみると、医療的に特定された死因のうち、全体で最も大きかったのは肺炎(8.8%)で、続いてがん(6.8%)、心血管疾患(6.6%)、敗血症(5.5%)、高血圧(4.3%)と続いた。年齢別では、15~49歳の死因はけが(8.9%)が最大で、がん(6.1%)、肺炎(6.0%)、心血管疾患(5.3%)の順だった。結核(4.2%)やHIVエイズ(3.8%)、髄膜炎(2.7%)も上位に入った。

ケニアの地方では医療体制が未整備で、医師ではなく、コミュニティーが死因を登録するケースも数多い。そのような地域での死因で最大だったのは突然死(17.2%)で、続いて肺炎(15.0%)、がん(10.2%)、マラリア(9.4%)、高血圧(5.1%)、結核(4.1%)と続く。地方ではマラリアや結核による死亡がいまだ数多く存在している。

(注)ここでは、合計特殊出生率、すなわち1人の女性が産む子供の数の平均

(佐藤丈治)

(ケニア)

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