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キルギスで首相が交代、後任にカシマリエフ第1副首相(キルギス)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月26日 0時55分

キルギスのサディル・ジャパロフ大統領は12月18日、内閣議長(首相)兼大統領府長官にアディルベク・カシマリエフ氏を指名する大統領令に署名し、同日に議会がこれを承認した。カシマリエフ新首相は、2022年からこれまで第1副首相で、2015~2018年には財務相を務めた。

同18日に別途出された大統領令に基づき、カシマリエフ第1副首相の後任にダニヤル・アマンゲリディエフ経済商務相、経済商務相には大統領府政治経済研究局長を務めていたバキト・シディコフ氏が就任した。シディコフ氏は立命館大学に留学した経験を持つ。

同国のアキルベク・ジャパロフ前首相は12月16日、サディル・ジャパロフ大統領により「他の職務への移行に関連して」解任された。同大統領は18日の議会で、解任の理由を、前首相の管理下にあった税務局の業務に不正があり監督責任を問うためと説明した(「カクタスメディア」12月18日、「24.kg」12月18日)。アキルベク・ジャパロフ氏は、2021年10月から首相を務め、3年以上の任期は独立後のキルギスで最長だった。サディル・ジャパロフ大統領は議会での演説で、近年、国民生活に大きな変化が起き、新たな社会経済施設の開設や産業改革が国内だけではなく国際的にも高く評価されていると述べ、これは前首相の功績だとした。

キルギスの政治学者アリベク・ムカンバエフ氏によれば、経済政策での成功にもかかわらず、過去3年間で同国の政治における首相の役割は著しく低下した。これは、首相兼大統領府長官という役職名にも反映されていると指摘する(「RBK」12月18日)。同国では2021年5月に新憲法を制定し、大統領権限が大幅に強化された。

カシマリエフ新首相は、18日のうちに閣僚会議の初会合を開催し、主要な経済セクターの発展、投資環境の改善、行政の効率性向上に積極的に関与すると述べた(キルギス政府ウェブサイト12月18日)。また、キルギスでのビジネス環境改善のため税負担を増やさないこと、地方の中小企業の発展のために国の支援を提供することなどを約束した。

(ウラジミル・スタノフォフ)

(キルギス)

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