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積み替え許可証の導入で、陸上複合一貫輸送の税関手続きを簡素化(シンガポール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月15日 10時10分

シンガポール税関は2024年12月20日、貿易産業省(MTI)との協力で、円滑な国境を越えた貨物の移動を促進するため、陸上複合一貫輸送のための新しい手続きを導入すると発表した(税関メディアリリース)。業界からの意見に応え、継続的に貿易手続きを合理化する取り組みの一環として実施する。

マレーシアに隣接するウッドランズ(Woodlands)とトゥアス(Tuas)の両チェックポイントでは、シンガポールの税関検査を通過する貨物はこれまで、再輸出のための輸入品として扱われ、貿易業者は輸入用と再輸出用の2つの許可証をそれぞれ申請する必要があった。このプロセスを簡素化するため、2025年1月1日以降、外国からの貨物が自由貿易地区(FTZ)に持ち込まれ、積み替えの後、陸上検問所を通過する場合(またはその逆)は、陸上複合一貫輸送のための積み替え許可証(TNP-TTI許可証:Inter-Gateway Movement TNP-TTI Permit〕のみの取得で済むこととなった。

なお、申告にあたる代理店は、TNP-TTI許可証を取得する前に、海運代理店、航空貨物代理店、貨物運送代理店として、シンガポール政府の電子サービス「BizFile」を通じて、会計企業規制庁(ACRA)に登録および更新を行い、申告代理店規約を順守しなければならない(詳細はシンガポール税関のサイト参照)。

この新たな取り組みは、業界全体で年間最大200万シンガポール・ドル(約2億3,000万円、Sドル、1Sドル=約115円)のコスト削減につながるほか、通関許可の準備に要する時間が半減されるなど、ビジネスに大きな利益をもたらすと期待されている。また、同取り組みは、2025年1月7日に最終合意に至ったジョホール・シンガポール経済特区設立における両国のさまざまな取り組み(2025年1月9日記事参照)を支援し、経済協力の強化や、シンガポールとジョホール州間の物品の移動に関わる貿易手続きの改善につながるものだ。

(島田幸一郎)

(シンガポール)

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