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神戸空港が2025年春から国際化、訪日客増加に期待(日本、兵庫)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月24日 9時55分

神戸空港が2025年春から、国際チャーター便の運航が可能となり、国際化される。同空港は2006年2月に開港したが、関西国際空港の開港時の経緯などから、国内線に限定され、発着回数と運用時間に制限が設けられていた。しかし、訪日外国人需要の高まりなど、関西全体の航空需要の拡大を受け、関西3空港の在り方を議論する「関西3空港懇談会」が行なわれてきた。神戸空港の国際化は2022年9月の第12回関西3空港懇談会で合意された。

神戸市の1月10日の発表によると、4月18日にオープンする第2ターミナルビルで、国際チャーター便の就航が可能となる。大韓航空がソウル(仁川)便を毎日、台湾のスターラックス空港が台北便を週3便、台中便を毎日運航する計画を表明している。また、ベトジェットエアは、ベトナム(ダナン、ホーチミン)便をゴールデンウイーク期間中限定で運航する。2030年前後には国際定期便就航も予定しており、訪日客数の増加などが期待される。

現在、神戸空港では航空貨物の取り扱いがなく、神戸港や関西国際空港がその役割を担っている。神戸税関の全国開港別貿易額表によると、神戸港の2023年の輸出額は全国4番目の7兆5,116億円、輸入額は全国7番目の4兆6,960億円と、全国上位を占める。神戸空港は都心の三宮に近く、背後には神戸港と高速道路網や鉄道網など、充実した広域交通網を備える。陸・海・空の要衝として高い機能を有することから、今後の航空貨物の取り扱いも期待できる。今回の国際化をきっかけに、国際航空貨物の取り扱いが実現すれば、兵庫県のさらなる貿易促進にも寄与できると考えられる。

画像 神戸空港のイメージ(神戸市提供)

神戸空港のイメージ(神戸市提供)

画像 神戸空港第2ターミナルビルのイメージ(神戸市提供)

神戸空港第2ターミナルビルのイメージ(神戸市提供)

(長田悠作)

(日本、兵庫)

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