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2024年の日本のアフリカ輸出、前年比5.7%減の1兆3,198億円、輸入は9.5%減の1兆3,738億円(アフリカ、南アフリカ共和国、ケニア、エジプト、ナイジェリア、モロッコ、日本)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月31日 13時35分

日本の財務省が1月30日に発表した2024年の貿易統計の確報(注)によると、日本から世界向けの輸出額は前年比6.2%増の107兆908億円、世界からの輸入額は1.8%増の112兆4,261億円だった。日本の対アフリカ貿易は、輸出では前年比5.7%減の1兆3,198億円、輸入では9.5%減の1兆3,738億円だった。

南ア輸出最多、各国へ自動車など輸出

国別の輸出額では、前年2位の南アフリカ共和国向けがアフリカ全体のシェア24.1%で首位、前年首位のリベリアが2位となった。他の上位10カ国の順位は前年同様だった。モロッコ、ウガンダ、モーリシャスなどが前年から高い伸びを示した。

日本からアフリカ各国向けの2024年の輸出額上位10カ国と前年比の増減率は次のとおり。

南ア:3,183億円(前年比9.7%減)
リベリア:2,524億円(35.8%減)
ケニア:1,531億円(15.1%増)
エジプト:1,101億円(15.3%増)
タンザニア:765億円(2.2%減)
ナイジェリア:490億円(17.2%増)
モロッコ:470億円(24.2%増)
ウガンダ:378億円(36.8%増)
モーリシャス:340億円(31.7%増)
コンゴ民主共和国:247億円(6.8%増)

品目別に輸出を見ると、リベリア向けの船舶が2,420億円で最大だった。自動車の輸出も多く、南アに1,222億円、ケニアに855億円、タンザニアに497億円、モーリシャスに267億円、ウガンダに244億円、エジプトに215億円だった。このうち中古車の輸出額は、多い順にケニア662億円、タンザニア350億円、モーリシャス199億円などとなっている。その他、ケニア、タンザニア、南ア、ウガンダ向けの鉄鋼や、南ア向けのゴムタイヤなどの輸出が続いた。

輸入は南アの白金類が最多

日本の国別輸入額では、南アがアフリカ全体のシェア64.5%で大半を占めた。南アからは白金、ロジウム、パラジウムなど白金族の金属計5,029億円、鉄鉱石701億円、石炭684億円、自動車411億円などが輸入された。

資源では、ナイジェリアからの液化天然ガス(LNG)やアルミニウム類、赤道ギニアからのLNG、マダガスカルからのニッケル類などの輸入が多く、前年から増加を見せた。その他、ガーナのカカオ、エチオピアのコーヒー、モーリタニア、モロッコ、チュニジアからのタコやマグロの輸入が多かった。

2024年の輸入額上位10カ国と前年比の増減率は次のとおり。

南ア:8,859億円(前年比13.3%減)
ナイジェリア:1,218億円(72.0%増)
モロッコ:494億円(17.4%増)
ガーナ:325億円(64.1%増)
赤道ギニア:301億円(30.3%増)
マダガスカル:300億円(42.3%減)
チュニジア:201億円(7.5%増)
モーリタニア:197億円(32.6%減)
エチオピア:196億円(20.3%増)
タンザニア:178億円(6.3%増)

(注)今回の「確報」は1月23日の「速報」から修正されたほか、一部速報値のままの部分がある。

(井澤壌士)

(アフリカ、南アフリカ共和国、ケニア、エジプト、ナイジェリア、モロッコ、日本)

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