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注目国1位はケニア、アフリカ進出日系企業実態調査(ケニア、アフリカ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年12月26日 13時30分

ジェトロは12月12日、「2024年度 海外進出日系企業実態調査(アフリカ編)」を公表した。アフリカ21カ国に進出する日系企業267社(20カ国、223社より有効回答)に対して、現地での活動実態に関するアンケート調査を2024年9月4~24日に実施し、取りまとめたもの(2024年12月12日記事参照)。

アフリカ進出済みの日系企業の今後の注目国として、前年から引き続きケニアがトップとなった。また。ケニアに進出済みの日系企業において、今後1~2年の事業展開について「拡大」と答えた割合は67.6%だった。拡大の理由としては、91.3%が「現地市場ニーズの拡大」だ。

ケニアの魅力は市場規模や成長性

ケニアにおいて、投資環境面での魅力(複数回答可)としては「所在国の市場規模/成長性」が最も多い68.1%だった。次いで「言語・コミュニケーション上の障害の少なさ」が60.0%で、「周辺国の市場規模/成長性」が54.3%で続いた。ケニアの公用語の1つが英語であるほか、同調査での注目国6位のタンザニア、9位のエチオピア、12位のウガンダなどが隣国にあることも、魅力と捉えられている。

有望視するビジネス分野(複数回答可)は、消費市場が45.7%、インフラとサービス業がそれぞれ40.0%だった。ケニアにおける注目点(自由記述形式)として、東アフリカのビジネスハブ、人口増加、市場拡大、日系企業の進出、自動車、ODA案件、コーヒー、電力、デジタル、経済特区開発、湖上輸送、大型医療機器などが挙げられた。

ケニアで不安定な政治・社会情勢などの課題も

魅力がある一方で、ケニア進出済みの日系企業の投資環境面での課題(複数回答可)は、「不安定な政治・社会情勢」が77.1%、「規制・法令の整備、運用」が71.4%、「財政・金融・為替面」が60.0%だった。さらに、投資環境面で改善した点に関する質問において、「課題はあるが、何も改善していない」との回答が最大で82.9%だ。これはアフリカ全体の57.5%よりも高い。

また、2024年の営業見込みにおける黒字の割合は、前年比8.2ポイント上昇の43.3%だ。これはアフリカ全体の59.8%、世界全体の65.9%より低い。

なお、進出先市場(ケニア)での競合先は、地場企業が31.8%で最大、中国企業が27.3%、欧州企業と日本企業が13.6%で続いた。

同調査の詳細は「2024年度 海外進出日系企業実態調査(アフリカ編)」を参照。ケニアの貿易や投資については「ケニアの貿易投資年報」を参照。

(井澤壌士)

(ケニア、アフリカ)

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