日本人が仕事にやりがいを感じるために必要なこと
JIJICO / 2014年8月31日 10時0分
日本人が仕事にやりがいを感じるために必要なこと
「現職にやりがいを感じているか」という設問で日本が世界最下位
ビジネスパーソン向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を展開している米LinkedIn(リンクト・イン)が、世界26カ国・地域での同サービス登録会員のうち、企業の正社員に対するキャリア意識調査の結果を発表しました。
その結果によると、「現職にやりがいを感じているか」という設問に「同意する」と答えた日本人の割合は77%で、今回の調査の対象国・地域の中では最も低く、「同意しない」と答えた人は10%で、最も高い割合でした。
他国・他地域の傾向としては、「同意する」と回答した人の割合が高かった国・地域は、インド95%、マレーシア94%、ドイツ93%、インドネシア92%、米国91%、中国88%で、いかに日本人が仕事にやりがいを失っているかが露呈した格好となりました。
日本に生まれたことを感謝し、日本人としての使命を自覚すべき
この結果に対して、LinkedIn日本法人広報は「(日本の正社員は)控えめで希望を言い出せなくて、やりがいを実現できていないのかもしれない」とコメントし、その改善策として、キャリア開発の重要性を提言しています。私は人事制度コンサルティングの中でもキャリア開発制度の設計を最も重要視していますので、この提言には大賛成ですが、もっと大切なことがあると考えています。それは「使命感を持つこと」です。
「ノブレス・オブリージュ」という言葉があります。その意味は、「身分や地位には、それに応じて果たすべき社会的責任が伴う」ということです。日本という世界でも稀にみる恵まれた国に生まれてきたことは、幸運以外の何物でもありません。その恵まれた国に生まれたことに感謝の念を持ち、そこから生まれる「世界に対して貢献しなければならない」という使命を自覚することが、現代の日本人にとって最も必要なことではないでしょうか。その自覚さえあれば、日本はチャンスにあふれた素晴らしい環境であることを実感できるはずであり、仕事に対するやりがいは至るところで見つけられるはずです。
現代の日本人は、仕事のやりがいが見つからない理由を環境のせいにする風潮にありますが、そういう甘えた意識を卒業して、日本人としての使命について深く考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。
(福留 幸輔/組織・人事コンサルタント)
この記事に関連するニュース
-
【2023年度キャリア意識調査】従業員のキャリア展望を高めるには「組織のあり方」への着目が重要
PR TIMES / 2024年4月17日 18時15分
-
「家計が苦しい」共働きで平均世帯年収は711万 余裕があり、「苦しくない」と答えた人との差はいくらなのか?
まいどなニュース / 2024年4月16日 6時50分
-
Indeedが「管理職への転職に関する調査」を実施。管理職に転職した人のうち、約6人に1人が非管理職から転職している。管理職転職は、非管理職への転職よりも転職後の仕事に満足している割合が高い傾向。
PR TIMES / 2024年4月13日 13時40分
-
生活のため「定年退職後」も働きたいです。仕事選びのポイントはありますか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年4月10日 2時50分
-
「教員の職業生活に関する定量調査」を発表 若手教員の燃え尽き対策と教頭・副校長の業務負荷軽減が急務
PR TIMES / 2024年3月29日 20時40分
ランキング
-
1【解説】円安どこまで進む? 深刻…家計にも影響、為替介入の可能性は
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 20時5分
-
2なぜ歯磨き粉はミント味? ヒット商品の誕生には「無駄」が必要なワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 8時0分
-
3英郵便局の冤罪事件、会計システム原因の富士通社長「申し訳ない」と謝罪…1月にドラマ化され批判強まる
読売新聞 / 2024年4月25日 23時0分
-
4濃口醤油と淡口醤油、塩分が高いのはどっち?…醤油の「色の濃さ」と「味の濃さ」の知られざる関係
プレジデントオンライン / 2024年4月26日 8時15分
-
5突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください