希望退職の選択で笑う人、泣く人
JIJICO / 2014年12月12日 17時0分
希望退職の選択で笑う人、泣く人
ベネッセが創業以来、初めて希望退職を募集
つい先ごろ、教育産業で歴史のあるベネッセホールディングス(HD)が、本社やグループ約40社から約300人の希望退職を募集すると発表しました。希望退職を募集するのは1955年の創業以来、初めてとなり退職時期は来年3月の見込みです。
会員情報の漏洩事故が大きく影響し、最終損益が赤字になったことで構造改革を進めることになった模様です。第一歩がこの募集であり、来年には、通信教育事業や間接部門の人員を削減し約700人を介護子会社や、全国500か所に設ける教育関連の現場に移すといいます。
出るも残るも厳しく辛い「人生の選択」
さて、希望退職を選ぶかどうかは、従業員にとって大きな人生の分かれ道。今回の事例で希望退職を選んだとすると、退職金の上積みがあったとしても来年3月に無職となります。つまり、仕事がなくなるわけです。例えば、今から職安に行って仕事を探しても、今の待遇で同じ給与の仕事など、ほぼ皆無ではないでしょうか。4月からの生活設計が立てられず、しばらくは退職金の切り崩しの不安定な生活となるかもしれません。
では、「自分は定年まで働いて、会社人生を終えようと考えている。希望退職なんてとんでもない」と残れば安泰なのでしょうか。会社はその後、700人の人員を異動させる予定です。間接部門も含んでの異動となると、内勤から営業職など今まで全く携わったことのない職場への配置転換も十分に考えられます。また、仕事の内容が変わらなくても、事業所の閉鎖に伴う転勤もありえるでしょう。異動命令である以上、遠くても行くより他にありません。しかも、戻ることのない「片道切符」の転勤である可能性が高いでしょう。家族の人生設計の変更を余儀なくされます。定年まで単身赴任も想定されます。
「希望退職の募集」は、出るも残るも厳しく辛い「人生の選択」なのです。
希望退職を「幸運」に変えることができる人
しかし、例えば、「独立したい」「いつかは家業を継ぐ」「技術を身につけてキャリアアップしたい」と常々、自分のこれからの人生やキャリアについて考えていた人にとっては、希望退職は、自らの背中を押す力となり、上積みの退職金は自己投資に変わるという考え方ができます。つまり、この希望退職を「幸運」に変えることができるのは、自分自身のキャリアについて考えていたかどうかが一つのポイントなのです。
キャリアデザインをする時期は、節目の時。結婚、昇進、病気、親の介護など自分にとって環境の変化の時か、ちょっとした人生の内面的な選択を考える時、例えば、技術者が現場でその専門として残るか、部下の育成や経営にかかわる道を選ぶかなど自分のキャリアについて考える時です。逆にそれ以外では、予期しなった偶然の出来事や出会いを柔軟に受け止めて、あえて「流されてみる」ことで見えてくるものもあるでしょう。
キャリアデザインをしなければ「あなたの人生は、漂流人生」
常日頃から「自分のやりたい仕事はなんだろう?」などと考える日々が続くのは、あまり健全ではありません。しかし、かといって、節目でさえキャリアデザインをしなければ、「あなたの人生は、漂流人生」ということになるでしょう。
希望退職という重い節目でいきなりキャリアデザインをはじめることは、なかなか難しく労力が要ります。日頃から自分のキャリアを意識し、希望退職を「計画された偶然」と捉えることができるくらいであれば、人生は大いに贅沢なものになるでしょう。そんな余裕を与えてくれるのが「キャリアデザイン」なのです。
(自念 真千子/産業カウンセラー)
この記事に関連するニュース
-
希望退職の“キラキラネーム化”──黒字なのに人員整理に向かう企業の「ある事情」
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月7日 9時20分
-
49歳会社員、貯金5080万円。このままでは身体も心も壊れてしまうと危機感を感じ退職します
オールアバウト / 2024年11月6日 22時20分
-
書籍「やめたいかもと一度でも思ったら読む 教員の転職思考法」発売開始!キャンペーン実施中
PR TIMES / 2024年11月6日 16時15分
-
わが家は「転勤族」なのですがマイホームを買いたいと思っています。どのタイミングでどこに買えばよいですか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月1日 3時20分
-
「退職したらハローワークに直行ですよ」現役自衛官が明かす"50代の中年自衛隊員"を待ち受ける厳しい現実
プレジデントオンライン / 2024年10月26日 16時15分
ランキング
-
1スシロー「パペットスンスン」コラボに言及「追加販売を検討」 発売当日に一部完売したグッズも
ORICON NEWS / 2024年11月22日 17時45分
-
2【独自】船井電機前社長『不正を働いたことはない』 “破産の申し立て”は報道で知る「本当に驚いた。なんでこんなことに…」
MBSニュース / 2024年11月22日 18時20分
-
3「無人餃子」閉店ラッシュの中、なぜスーパーの冷凍餃子は“復権”できたのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月20日 6時15分
-
4農協へコネ入社の元プー太郎が高知山奥「道の駅」で年商5億…地元へのふるさと納税額を600万→8億にできた訳
プレジデントオンライン / 2024年11月23日 10時15分
-
5ファミマ、プラ製スプーン「有料化」の実験結果を発表 大手コンビニで初、どうなった?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月21日 12時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください