目の前の「子ども」より「情報」と対話する危険性
JIJICO / 2015年4月11日 19時0分
目の前の「子ども」より「情報」と対話する危険性
パソコンやスマホからの情報に頼ってしまう母親が増加
ついつい便利だからと、すぐに頼ってしまうインターネット検索。しかし、最近、育児関連の相談でこんな質問が増えています。「ネットで調べてみたんですが、知的障害はないみたいです。でも、お友達と自分から関わろうとしないんですよ。うちの子、アスペルガーがなんかの発達障害じゃないかと思って…」。幼児を抱える母親からです。
子どもの様子がおかしい。周りの子どもと比べて少し違う。そう不安に感じたとき、真っ先にパソコンやスマホから溢れ出る情報に頼ってしまう母親が多いようです。
子どもは、母親との関わりを求めている
しかし、とても大事なことを忘れています。忘れているというより、「知らない」といったほうが的確かもしれません。子どもは、母親との関わりを一番に求めています。「大好きな母親にいつも見ていてほしい」「気持ちをわかってほしい。甘えたい。安心したい」など、さまざまなサインを出しているのです。
世の母親たちには、情報と対話する前に、子どもの目を見て「どうしたの?何を伝えたいの?聴かせてね」という寄り添う心で関わることを優先してほしいのです。
子どもが幸せに生きていくために大切なことは「安定した愛着」
先天的な発達障害かと思っていた子どもが、実は乳幼時期の母親の子どもに対する応答に問題があった、ということがあります。子どもが大人になってからも幸せに生きていくために大切なことは、「安定した愛着」なのです。愛着には安定したものと不安定なものがあり、不安定なものには回避型と両価型(とらわれ型)と混合型というものがあります。
安定した愛着を形成するには、子どもと向き合うこと、子どもの求めるものに的確な応答をすることです。それには、赤ちゃんのときからの声掛け、話し掛け、幼児になってしゃべれるようになれば、顔を向けて、目を見てよく聴くことが重要です。言葉だけでなく五感で感じながら、子どもに寄り添い、子どもの気持ちを汲み取ることです。それがやがて、母親が子どもの「安全基地」になることにつながっていきます。母親自身に愛着の歪みを抱いている場合も多いので、心配であれば早めのご相談をおすすめします。
(きくち みよこ/心理カウンセラー)
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