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不妊の約半数は男性に責任あり!?男性不妊に対して漢方ができること

JIJICO / 2015年11月19日 14時0分

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不妊の約半数は男性に責任あり!?男性不妊に対して漢方ができること

不妊症の約半分の原因は男性側にもある

先日、厚生労働省が男性不妊にも助成金を出すことを検討しているという報道があり、不妊症の中でも「男性不妊」について注目が集まっています。不妊症というとどうしても女性中心に見られがちですが、WHOの発表では不妊症の原因の41%が女性側のみの問題で、24%が男性側のみの問題。そして、同じく24%は男女ともに原因があるとされ、11%が不明というデータがあります。

これを見てもわかる通り、両方に問題がある場合を含めると、男性に問題がある不妊症が全体の48%を占めているという事実があります。そのような背景もあり、厚生労働省も男性不妊治療への助成を検討し始めているのでしょう。

男性側に問題があり不妊症になってしまう原因は、大きく分けると3つあると考えます。一つ目は「精子の数が少ない」、二つ目は「精子の運動率の低下」、3つ目は「性欲の低下・セックスレス」です。何かしら体に問題があり、元気な精子が作れない体調になってしまったり、年齢に応じた正常な範囲での性欲が低下してしまうことが男性不妊の主な原因です。

男性不妊に対する漢方の役割

漢方は体のバランスを整えてさまざまな症状や体の弱りを改善していくのに有効です。そのため、「特定の漢方薬を服用して精子が増える、運動量が増える」という効能効果があるわけでなく、多くの精子を作れるような状態に改善する、運動率の高い精子が作れるような体調にしていく、という考え方が最適です。ポイントは「なぜ、元気な精子が作れないのか」「なぜ、正常な性欲が無いのか」という点です。その人の生活習慣や体調全般を含めて考えて、その弱ってしまった体質を漢方薬で改善していくことは、男性不妊に対して有効な対策といえます。

「ED(勃起不全)の治療薬などを服用すると男性不妊に良いのでは」と考える人もいますが、一時的に勃起する能力は改善して性欲が増すこともありますが、良い精子が作れるようになるわけではありません。

精巣などに大きな問題があれば別ですが、体内で精子を作る場所が本来持っている力を正常に発揮できれば、良い精子が作れるはずです。その力が何らかの原因で低下してしまっていることに問題があると考えます。

状態を見極めて正しい漢方選びが重要

私は良い精子を体内で作るため、体の中に邪魔しているものがあればそれを取り除き、不足している物があれば補ってあげる、それをさまざまな体質や体の状態に応じて行うことができるのが、漢方の強みだと考えています。

邪魔している物の種類や不足している物は、人によりさまざまです。その邪魔しているものがどこか、不足しているものが何かを見極め、使用する漢方を選ぶことが大切になるため、専門家に相談して服用すると良いでしょう。

体調を整えて体が元気になれば、正常な性欲も復活し、良い精子も作れるはずです。普通に生活しているだけでも体が疲れてしまっていては、とても生殖能力という「体の余力」は生まれません。男性不妊を改善していくためには、漢方などで体調を整えるのと同時に、肉体疲労やストレス疲労を溜め込み過ぎないような生活習慣の改善、体への養生もしっかりすることをおすすめします。

(早川 弘太/健康コンサルタント)

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