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「見た目」と「振る舞い」を戦略的に演出して出来る人に見せる外見術

JIJICO / 2016年11月17日 9時0分

「見た目」と「振る舞い」を戦略的に演出して出来る人に見せる外見術

「見た目」と「振る舞い」を戦略的に演出して出来る人に見せる外見術

世界では既に優秀なリーダー達が見た目と振る舞いに気を使っている

グローバル時代に突入して久しいにもかかわらず、自分を演出する点に関して、日本人はまだまだ消極的であると言わざるを得ません。
自分を「どう見せるか」「どう見せたいか」を戦略的に作り上げる。
これは今、ビジネスの現場で求められている素養のひとつです。

世界を見回してみても、優秀なリーダー達は「見た目」「振る舞い方」のどちらにも神経を使っています。
それこそが、競争が激化するビジネスの現場を生き抜く為の大きな武器になると知っているからです。
「出来る人」に見せる「見た目」と「振る舞い方」について解説します。

「なんとなく」ではなく「戦略的に」着る時代

はるか昔、衣服を着る目的は第一に防寒や安全のためでした。
しかし文化が発達するにつれ、「豪華さが権力の象徴」という社会的な意味を持ち始めます。
つまり衣服は、その人の階級や立場を示す記号として機能するのです。

「出来る人」はそれを熟知していますから、日々の服装選びをいい加減にはしません。
自分が何をするのか、誰に会うのか、期待されるゴールは何かなど、その日のミッションに合わせて服装を選びます。
これが「戦略的に着る」ということです。

例えば男性の場合、保守的な企業を訪問するとします。
その時は、チャコールグレーのスーツ、白のシャツ、茶色のネクタイを選びます。
落ち着いた服装で、相手に警戒されず信頼感を与えるためです。
又、女性の場合、そろそろ仕事を任せてほしいと思っているのであれば、カーディガンを脱いでジャケットを着ましょう。
アシスタントとしてではなく、プロとしてビジネスに向き合う準備があると周囲に知らせるためです。
目的意識を持って服装を選ぶことで、与える印象が大きく変わります。
特に女性の場合は、男性のビジネススーツよりも選択肢が多いので要注意です。
「なんとなく着る」から「戦略的に着る」へとシフトしなければ、ビジネスチャンスを失くす危険性も大いにあり得るのです。

中味の自信も引き出す「強者の姿勢」

ひと目見ただけで、「この人は有能そうだ」と思わせる人がいます。
その人は「見た目」に加えて、「振る舞い方」も「出来る人」らしい自信に溢れ、堂々として見えます。
自信があり堂々としているように見せる秘訣は、自分のスペースを大きくとることです。
立ち姿では、腕や脚を組みながら立つのはNG。
全身が小さく見えます。
胸を張り両手両脚を広げて、まっすぐに立ちます。
又、座る時に、背中を丸めて前かがみに座るのはNG。
姿勢よく、手を後ろに回し、多少反り返るぐらいに大きく座ります。

これらスペースを大きく使う姿勢は「強者の姿勢」と言われ、強い支配力を表すとされます。
さらに驚くことに、自信がなくても「強者の姿勢」をとることで脳内ホルモンが分泌され、実際に「出来る人」になれると言います。
これはハーバード大学の社会心理学者エイミー・カディ氏による実験結果に基づいたものですが、つまり意識的に堂々と大きく振る舞うことが、他の人に与える印象を変えるだけでなく、自分の中味にも大きな影響を与えるということです。
他には、声のトーンを一段落とし普通よりも少しゆっくりと話すこと、人と話す時のゆるぎないアイコンタクト、普通よりも笑顔を多めに意識すること、これらが「出来る人」に見せるために有効な振る舞い方です。

自己演出も必要な能力のひとつ

日本では古くから、大事なのは中味であるから、ことさらに自分を大きく見せようとする必要はないという考えがあります。
これには謙遜が美徳とされる文化が多いに影響しています。
しかし冒頭で述べたように、グローバルに通用する日本であることが求められる時代、競争相手と対等に渡り合うためには変革を取り入れることも重要です。
中味が出来るのであれば尚更です。
その中味を一瞬で相手にわからせる努力も又、「出来る人」に必要な能力だと心得ましょう。

(城戸 景子/イメージコンサルタント・マナー講師)

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