誰のためでもない既製スーツより「世界にひとつ」のオーダースーツを
JIJICO / 2017年9月29日 11時50分
誰のためでもない既製スーツより「世界にひとつ」のオーダースーツを
既製スーツは「誰のためでもないスーツ」だからストレスが多い
ビジネスマンの戦闘服として欠かすことのできないビジネススーツですが、みなさんはスーツはお好きですか?毎日着るものなのにもかかわらず、窮屈で動きづらく、汗をかきやすく、お手入れが大変…そんなストレスだらけのイメージはないでしょうか?
実を言えば、その着心地の悪さや不快感は、既製スーツであるために起こっていることがほとんどです。
既製スーツは「平均的な体型」をもとに作られています。平均というと、まるで多くの人に当てはまっているように聞こえるのですが、人間の体型というのは思っている以上にまちまちです。腕の長さも、肩幅の広さも、関節の位置も人によってバラバラです。つまり、決して「平均サイズがぴったり」という人が大多数を占めているわけではなく、「平均サイズは、ぴったりではないがまあ我慢できる」という人が案外多くなっています。だからこそ、「着られるけど、窮屈でストレスがたまる」という人が多いのです。いわば、既製スーツは「誰でもよくて、誰のためでもないスーツ」ということです。
体型だけでなく、スーツはその時々のTPOを考えなければなりません。たとえば職種別で見れば、動き回る必要のある営業職、長時間デスクワークをする内勤の方、店内で商品の魅力を伝えてご提案する販売員、部下たちをまとめて率いるマネジメント職、クライアントに企画を通すミッションを負ったプランナーやプレゼンテーターなど多岐にわたります。タイミングでいえば、面接の時、入社時、商談の時、セレモニーの時など、こちらも様々です。仕事内容や過ごし方、接する相手、そして、あなたが「どのように見られたいか」が時と場合によって全く違っています。
たとえば、歩き回る営業職と、座りっぱなしのデスクワークでは、体の動かし方や疲れ方は違うはずです。また、内ポケットなどのあると便利な機能も変わってきます。また、商品の魅力を語る際に、悪目立ちするようなスーツでもいけませんし、洗練されたシルエットでなければ、商品や企画の魅力が半減することもあります。面接時や入社した時には真面目で誠実な印象を、セレモニーの場では場を白けさせない品のいい華やかさをというように、シーンによって与えるべき印象が変わってきます。
このように、ひとことでビジネススーツといっても、実際のところ本当に必要となるスーツは様々であり、1着で何役もこなすことを前提とした既製スーツは、どうしてもどちらつかずの印象を与えてしまいます。
オーダーメイドスーツの魅力
オーダーメイドスーツの魅力は、世界にたったひとつだけの、あなたのためだけに作られたスーツであるということに尽きます。
人にはそれぞれ体型にくせがあるものです。猫背気味の人、肩が張ってる人、逆になで肩の人、上半身と下半身のサイズが違う人など。既製品でも直すことはできるのですが、直せる範囲が決まってきますし、それによって本来のデザインが損なわれる可能性もあります。オーダーメイドの場合はしっかり採寸をし、その人の体型の癖をしっかり把握し、そのうえでお客様のご要望をシルエットに反映させていきます(どこまで細くするか、また太くするかなど)。それによって体型の癖などをしっかりとカバーしますので既製品にはない着心地感、ジャストフィット感が生まれます。
あなたの体型のくせだけでなく、仕事内容、過ごし方、体の動かし方、着用するシーン、あなたが接するのはどんな人たちなのか?そういったことを洗い出していき、さらに、お客様自身がファッションデザイナーになった感覚で生地選びからデザインの選定、スーツの裏地やボタンの選択をしていきます。お客様自身が着てみたいと思われる色や柄を選んだり、ちょっとしたこだわりにはなりますが、スーツの裏地を好みの色や柄にして見るとか、ボタンもちょっとこだわってみることも可能です。
既製品はすでにでき上がったものをお直しするわけですからデザインの変更やスーツの裏地、ボタンなどを変えることはできず、「周りによく似た感じのスーツを着てる方が多い」ということもありえますが、オーダーメイドの場合は、テレビやファッション雑誌などで見たスーツのデザインで、お客様が「こういうのを着てみたい」という思いのものがありましたら、それを作ることもできてしまうわけです。ファッションデザイナー感覚でワクワク感をもって作れるのも大きな魅力ですし、間違いなく周りに同じものを着てる方はいませんからステイタス、満足度もかなり上がりますね。
また2回目以降につきましては基本的に体型の変化がなければ採寸の必要もなくなります。仕上がりのイメージをオーダーするだけで、あなたの体にフィットして快適に過ごせる「あなたのためのスーツ」を簡単に手に入れられるというのも魅力ではないでしょうか。
オーダーメイドスーツで変えられるポイント
ところで、オーダーメイドスーツは採寸して布や裏地を選ぶだけというイメージをお持ちではないでしょうか?実は、オーダーメイドだからこそできる細やかな工夫こそ、あなたの愛着や快適さを引き出す何よりのポイントかもしれません。
たとえば、こういったことを変えることもできますよ。
プチカスタムとしてできること 上着のボタンの取り換え 上着の裏地の取り換え 袖ボタンの本切羽(シャツのボタンのように開くことができるようにする) サイドベントからセンターベントに変える パンツの内側に隠しポケットを付ける パンツのタックをなくす スーツ自体をシャープなシルエットに変える オーダーメイドでできるちょっとしたこだわり 上着の内ポケットにファスナーをつける 同じく内ポケットの深さや幅を指定できる 同じくペン差しの深さや幅の指定 同じくタバコポケットの深さや幅の指定 ボタンに名前を入れることができる 袖ボタンの切羽部分の色を変えることができる 胸ポケットの裏地を変えてチーフにできる逆に、「もしこういうことができないか」ということがあれば、検討することも可能です。
オーダーメイドというと何となく「敷居が高い」「値段が高い」「時間がかかる」「若者にはとっつきにくい」というイメージかもしれませんが、長い目で、そして何より「快適さ」や「一点もの」というお金に代え難い価値を考えると、意外とお得な買い物かもしれません。
ロマンあふれるオーダーメイドの魅力をぜひ、知ってもらえたら嬉しいです。
(平田 博盛/)
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