コロナ禍だからこそお金は寝かせておかずに働いてもらいましょう
JIJICO / 2020年12月17日 12時30分
コロナ禍だからこそお金は寝かせておかずに働いてもらいましょう
■コロナ禍の今だからこそ資産形成を考えてみては?
あなたのお金、寝かせたままじゃありませんか?コロナ第3波を迎えている今、生活に不安を抱える人が増えています。例えば、仕事が減って収入が減っている、会社の業績が悪化して解雇されるかもしれない。そんな今だからこそお金を寝かせたままではなく、お金に働いてもらうことを考えてみてはいかがでしょうか?具体的には投資を始めて資産形成して、労働以外の収入を手に入れましょうということです。中国では『お金は牛の糞のようなものである』という表現があります。懐に入れておくと臭くてかなわないが、畑に撒けば豊かな恵みを得られるということですそれと同じようにお金は大事に持っておくのではなく、働いてもらいましょうということです。
■銀行に格安でお金を貸していませんか?
お金をふやす方法はシンプルです。 1、収入をふやす 2、支出を減らす 3、運用利回りを上げる この3つです。 しかし、先進国の中でも日本は労働者の賃金が減少しています。さらに社会保険料は上がり、消費増税され、物価上昇までしています。つまり収入を増やしにくく、支出を減らしにくい状態なのです。そんな中、節約して残ったお金を貯蓄しても現在の日本は超低金利です。都市銀行などで年利0.002%なので、100万円を1年間預けても20円しか増えません。銀行に100万円を1年間貸して20円しかもらえないんですよ?しかもその20円に20.315%の税金がかかります。30年前の日本なら年利8%で10年預ければ2倍になっていた時代もありました。今の時代は定期預金ではお金はほとんど寝ていて働いていないんです。
■リスクをとるからリターンを得られる
では運用利回りを上げるにはどうすればいいか。それは世界経済の成長に投資することです。長期的に見れば世界経済は成長を続けます。そこに波はあっても、3〜4%の成長が見込めます。貯蓄の中で今すぐ使う予定のないお金に働いてもらいましょう。オススメは先進国株式に投資する投資信託を積立投資(毎月定額購入)することです。その際にiDeCoやつみたてNISAという制度を利用すれば、運用益が非課税であったり、所得控除できるので、資産形成を有利にすすめることができます。つみたてNISAであれば長期投資に向いた商品(約160)が厳選されているので、とんでもない失敗をする心配もありません。年間の投資上限は40万円です。新規で投資できる期間は2037年までですが、改正により、2042年まで5年延長されます。 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html
これによって最大で40万円×20年=800万円が非課税で運用できます。大手ネット証券であれば月100円からでも始めることができます。スマホやパソコンがあればネット証券で口座開設ができます。始めることは難しくありません。実践しながら学んでいきましょう。
■1円たりとも減らしたくない?
どうしても「投資=怖い」と考える人が多いんですけど、投資はギャンブルではありません。短期的にはリーマンショックやコロナショックのようなことが起こっても、10年20年と続けることで資産は育っていきます。人間が「より便利でより快適な暮らしをしたい」という思いを持っている限り、世界経済は成長を続けます。リスクをとるからリターンを得られる、リスクはコントロールできる。それが投資です。無リスクと思われる預貯金ですけど、物価上昇するとお金の価値は減っていくことを忘れてはいけません。資産の一部を物価上昇に連動するものを持つこともリスク分散です。ただ気をつけてもらいたいのは、いざというときのために生活資金は現金預金で持っておくことです。以前であれば「最低でも3ヶ月分以上」とアドバイスしていましたが、コロナ禍で先行き不透明なので半年〜1年くらいの生活費は確保しておきたいですね。投資は難しいものではなく、一部のお金持ちだけがすることでもありません。寝ているあなたのお金の一部を叩き起こして、あなたが寝ている間も働いてくれる、それが投資です。
(吉井 徹/ファイナンシャルプランナー)
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