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「クソが!!」ヤバい健康食品を妄信し暴言を吐く妹。医師一家が彼女を止められない理由

女子SPA! / 2024年3月23日 15時45分

ポケットからサッと取り出したのは、マルチ会社の某エキス。

「ほらあ! こういうときにも役立つのよ!」

妹はそう叫び、ゴキブリめがけ謎エキスをふりかける。

◆残ったのは甘い匂いだけ

「虫が嫌う香りがあるのは知ってるけど……。そもそも、そこそこ速い動きのゴキブリに直接かけるのはむずかしく、結局床がベトベトのエキスまみれになり、リビングに甘ったるい匂いが充満しただけでした。ゴキブリは最終的に、私の夫が捕まえて外に出しました」

そんなときも子どもらは、スマホの画面から目を離さずスルーを貫いていた。それほどまでに、心を閉ざしているということなのか。

母や姪を通じてつき合わざるをえない真子さんは、イヤでも頻繁に、妹の奇妙なマルチ生活が目に入ってしまう。そして、断っても断っても勧誘が止まらない。実例をいくつか紹介しよう。

◆あの手この手で勧誘

・子どもたちが就学前のこと。真子さんが実家で市販のお菓子を食べさせていると、それを見た妹が「こんなものを与えると偏食になる」「栄養が偏るから、どんどん飲ませなくてはならない」と、マルチの健康飲料を飲ませようとした。

・真子さんの子どもが、小学校で不登校気味になった時期も、マルチの健康食品を使えとしきりに勧めてきた。「体が元気になって意欲が出て、学校に行けるようになる! の一点張り。もちろん使っていません」

・最近では、子どもたちの将来のビジネスの助けになる! という勧誘LINEもたびたび来る。「子どもたちには好きな道を選ばせたい、とごく当たり前の返事をしています」

・コロナ禍には、同社のドリンクを布にひたし、マスクの内側へ挟み込んでいた妹。「免疫力が高まり、新型コロナウイルスの害を撃ち消す! と主張し、私にもやたらと勧めてきました。でも妹はワクチン反対派なので、医療従事者である私たち家族は彼女に近づくことができず、商品を渡したい彼女と距離を置きたい家族一同で攻防戦でした」。

・店でもはじめるのか? という勢いでキムチづくりをはじめる。どうやら、仕込み時にマルチの健康食品を加えているようだ。「栄養がしっかり摂れるキムチだと手渡されたものの、食べ物を無駄にする罪悪感よりマルチの食品を口にする不安が勝って、捨てました」

・妹家では年老いた愛犬のマッサージにもドッグフードにもマルチの健康飲料を混ぜていた。「すると、年老いていたとはいえ、それなりに元気に過ごしていたように見えた妹の飼い犬が、コロリと亡くなってしまったんですよね。体に負担がかかって苦しい思いをしたのではないといいのですが……。因果関係はわかりませんけど」

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