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冬ドラマの女優ベスト3。日曜劇場の19歳女優も凄いけど、“大苦戦のドラマ”で熱演見せたNo.1は

女子SPA! / 2024年3月22日 8時45分

2021年の映画『由宇子の天秤』では、塾講師の子どもを妊娠して苦悩する女子高生を演じた河合。若手らしからぬ熱演が評判を集め、数多くの新人賞を受賞しました。

その後映画を中心に演技に磨きをかけ、昨年放送の『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK総合)では主演を務めました。父を早くに亡くし、母は当然の車椅子生活、弟はダウン症という家族を持つ、複雑な主人公の心情をリアルに表現。こちらも話題を集めました。

◆隠しきれない品のよさと深い愛の表現が秀逸

話を『不適切にもほどがある!』に戻します。初登場のシーンから衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか? 80年代の流行「聖子ちゃんカット」で超ロングスカート。父・市郎に対して「そこで納豆かき混ぜてるチビで薄毛のおっさんだよハゲ!」など口汚く罵り、親子喧嘩を繰り広げます。でもその可愛さは圧倒的!! バリバリの不良スタイルで口も悪いし、下品なこともいうけれど、どことなく品のよさを感じさせ、観る者を惹きつけるのは、河合自身のもつ存在感があってこそ。

第5話では、大学に進学した純子がワンレンボディコン姿を披露したと思ったら、純子の未来――衝撃的な事実が明らかになりました。幼い少女の無邪気さと同時に、父への敬慕、内に秘めた優しさや強さも見せつけた河合。涙なくしては観られない回になりました。

第7話で令和にタイムスリップし、令和ルックに変貌。それはそれで可愛らしく、本作は河合のさまざまな魅力が感じられる作品になったと思います。今年6月には主演映画『あんのこと』の公開も控えており、シャブ中でウリの常習犯を体当たりで演じているとか。これからの活躍が最も楽しみな女優のひとりでしょう。

◆『君が心をくれたから』永野芽郁

そして、この冬一番筆者を感動させてくれた女優は永野芽郁でした。『君が心をくれたから』(フジテレビ系)で演じた主人公・雨(あめ)は、愛する人のために「心=五感」を捧げるという難しい役。しかも幼少期に母親から虐待を受けており自分に自信がもてないという、月9とは思えないヒロイン像です。

その性格と「雨」という珍しい名前が相まって、高校で朝野太陽(山田裕貴)と出会うまで暗い学生生活を送ってきました。せっかく太陽と恋をして、自分の人生に前向きになれたのに、太陽が事故にあったことをきっかに今度は「五感を失う」運命に。

◆フィジカルを超えた“心”の表現力

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