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木村拓哉ドラマの成否は後輩たちの士気にも影響する…今期はテレ朝「Believe」で主演

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月18日 9時26分

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木村拓哉(C)日刊ゲンダイ

【芸能界クロスロード】

 春ドラマが幕を開けた。先陣を切って8日にスタートした広瀬アリス主演の“月9”「366日」の初回視聴率は7.2%。2桁には届かず、不安の残るスタートになった。ドラマの推移を見るポイントは2話にある。初回よりも落ちれば「つまらない」と見放した視聴者が離れていく。増えれば「面白い」と口コミも広がり伸びる可能性もあるが、2桁が当たり前だった月9のラブストーリー路線は見直す時期だろう。

 最近は見逃し配信もあり、単純にリアルタイムの数字を取り上げてもあまり意味がないとの指摘もあるが、当日の視聴率に一喜一憂するのが変わらない地上波の光景。「視聴率はよくないが、内容は秀逸」と評価されることもあるが、内容よりも視聴率優先が現実。民放は常に視聴率という結果を求められる。視聴率をとればCMのクライアントにも結びつく。

 月9と並び今期の恋愛ドラマ・生見愛瑠主演の「くるり──」は初回5.8%とさらに厳しい状況。1月期の永野芽郁と山田裕貴の「君が心をくれたから」ファンタジー調の恋愛ドラマもイマイチの結果に終わったように、かつて王道だった恋愛ドラマは敬遠される傾向にある。

 公開中の映画「四月になれば彼女は」も長澤まさみ・佐藤健の共演で話題を集めたが、蓋を開ければ興行成績は伸び悩んでいる。今の王道は恋愛ではなく社会派やサスペンスで「ハラハラドキドキ」するドラマ。1月期のTBS系日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」も家族と楽団を巡るトラブルに「この先どうなるの」と見る人の心を掴んだ。

 同枠の4月期は長谷川博己主演の「アンチヒーロー」。無罪を獲得する弁護士の活躍を描く社会派ドラマ。14日の初回は11.5%と2桁発進。前評判通りの数字を挙げた。そして、「アンチ」と並び今期ドラマの覇権を競うと予想されているのが、木村拓哉主演の「Believe」。今回も木村ドラマは大トリをとるように25日から放送開始。

 テレビ朝日開局65周年記念作品とあり力が入っている。恒例の番宣も、手が込んでいる。放送が決まってももったいぶるように、中身は詳しく明かさず、放送2週間前になって「設計者として橋の建設に奮闘する主人公を描いたオリジナルドラマ」と告知。眼鏡をかけた木村の顔と刑務所に収監されたような姿が映し出されるだけ。ようやく発表された共演者も木村以外の8人は全員後ろ姿。斬新というべきか、意地悪と取るかはあるが、「後ろ姿の俳優の名前」がネットを騒がせている。

 思惑通りドラマへの関心は高まっている。木村ドラマに懸けるテレ朝の強い思いも伝わるが、問題は視聴率。少なくとも「アンチ」超えはクリアしなければならない。

「初回から最後まで2桁は最低限のノルマ。今期だけでなく年間視聴率でもトップを狙っているほど力を入れている。共演者も実力者揃いと言われている」(放送関係者)

 木村ドラマに先駆け、旧ジャニーズ改め“STARTO ENTERTAINMENT”も今月から正式始動。10日に所属タレントのうち13組72人が東京ドームでコンサート、集まったファンは5万5000人。新会社になっても木村は大看板。アイドル俳優を貫く木村ドラマの成否は後輩たちの士気にも影響する。

(二田一比古/ジャーナリスト)

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