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「本人が死にたかったんだから」妻の自殺でも夫は他人事。介入できない妻側親族の苦しい訴え

女子SPA! / 2024年4月24日 15時45分

信仰中心の生活になり家庭を顧みない叔母を、夫と娘は完全に見限っていたのだろうか?

と、思いきや、最近になって叔母のひとり娘も入信していることがわかった。

麗華さんにとっては齢の離れた従妹で、現在30代で独身だという。叔母が鬱になってからも屋敷には信者が出入りしていたらしいが、その間娘の世話を焼いてくれたのは、信者たちだったのだろうか。

「叔母の死後すぐに、ひとり娘と夫は別の土地に移り住んだんですよね。だから、まさかまだあの教団とつながっていたとは、思いもしませんでした」

叔母家のひとり娘が入信しているらしいと連絡をくれたのは、いままで叔母の信仰活動を見て見ぬふりをしてきた叔父だった。

◆家族に嘘をつき出かける娘

「面倒ごとが嫌いな叔父も、さすがにうろたえていましたね。娘の部屋で、叔母がいつも拝んでいた仏像を見つけたと話していました。

母親の形見として……? とも考えたものの、毎週土日になると、ジャニーズのコンサートへ行くといって、出かけるそうなんです。でも、オフ会とかならともかく、コンサートが毎週開催されるハズもありませんよね。怪しんで行先を探ると、教団の本部がある土地。ああこれは……と、みんなで肩を落としています」

麗華さん母は「あの教団ははじめから、土地と屋敷を狙っていたに違いない」と嘆く。麗華さんは「従妹はこの先、教団に奉仕する人生を送るのだろうか」と心配している。

麗華さん母は結婚で家を出て、残った妹(叔母)が親の介護を担ったので、実家の財産のほとんどを叔母が相続している。そこから叔母が自死したため、叔母が所有していた財産は現在、姪と叔父の手にわたっているのだ。

麗華さん母にとっては「元は自分の親のもの」であるが、法律上、口を出す権利はない。巷では「宗教団体に献金されてしまうから相続させたくない」という法律相談もあるようだが、麗華さんのケースは、すでに財産が姪へわたっているのでどうにもできないだろう。

◆宗教への不信感

もともと麗華さん一家は皆、宗教が苦手であるので、なおさら憎しみが強くなる。麗華さんの両親は「理屈にあわないことは大嫌い」という合理主義者で、最低限の墓参りはするものの、信心深さとは無縁だ。

麗華さん自身は、高校時代のトラウマがあるからだ。

「同級生で、すごく変わった女の子がいたんですよね。変わっているを通り越し、ほぼ毎日、奇行を見かけました。いまの時代なら、何かしらの診断が下りたんじゃないでしょうか。ところかまわず、走り出したり踊ったり叫んだり。でも、とてもチャーミングで明るい子でしたよ」

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