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「本人が死にたかったんだから」妻の自殺でも夫は他人事。介入できない妻側親族の苦しい訴え

女子SPA! / 2024年4月24日 15時45分

ところがその奇行に悩んだ同級生の親が、地元の霊能者へ相談。そして「憑き物」としてお祓いをすることとなり、その儀式によって死んでしまったのだ。

◆誰も幸せではない現在

「当時、地元ではニュースにもなりました。昨日顔を合わせていた同級生がお祓いで死んでしまうなんて、女子高生の自分にはショックすぎて。

他の宗教が、そのお祓いとは無関係であることはもちろんわかっています。でも、それ以来、熱心な信仰を持つ人たちが本当に苦手になってしまった。そうした考えがあるところに、叔母が自死しましたでしょう? 私のなかで、カルトは誰も幸せにしてくれない。その気持ちが、年々強まりつづけています」

信仰で沼る問題は、悩みを抱えたとき頼る先が少ないことなど、社会にも改善すべき部分が多々あるのはあきらかだ。しかし、沼の周囲にいる人たちの悩みは、当事者以上に理解されにくいように思える。

そして当事者は身近な人と距離が生じることで孤立し、さらなる深みへ沼っていくという悪循環に……。「沼の話」は、どれも痛ましい。

<取材・文/山田ノジル>

【山田ノジル】
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru

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