1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

朝ドラ『虎に翼』への批判に反論。「政治的」「ビールを酔うほど飲む女性はいなかった」がトンチンカンな理由

女子SPA! / 2024年5月15日 15時46分

 ファンキーというと、伊藤沙莉だって負けちゃいない。この人は、ほんとビールが似合う人なのだから。第16回のにこやかな飲みっぷりだけでなく、2018年公開の『パンとバスと二度目のハツコイ』では、深川麻衣扮する主人公とのランチ場面でビールをぐびぐび。もちろん手酌。瓶ビールをグラスに注ぐ動作がしっくりくるのなんの。

◆寅子の痛飲が意味するもの

『虎に翼』には、内容が政治的過ぎるという批判の声もある。エンタメはエンタメ。政治と切り離すべきだという意見だが、そもそもそれは無理な相談だ。

 カメラのフレームが切り取るのは、恣意的な現実世界。恣意的である以上、作品全体には、制作サイドの思想が反映される。思想はそれぞれの制作者によってもちろん異なる。相対的な意味で、作品の数だけそこには自然と政治が宿る。

 その上で第16回の酒宴を考える。痛快なビールの喉越しがほんとうのところ、伝えようとしているのは、太平洋戦争が始まる昭和10年代の激動前夜のひと時である。それを単なるフィクションだと断定するのはとんでもない誤読なのだ。

<文/加賀谷健>

【加賀谷健】
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください