モラハラ毒父と絶縁したのに「今度は私がモラハラしてる…」29歳女性の悲鳴。“毒親の血”は連鎖するのか<漫画>
女子SPA! / 2024年6月13日 15時46分
しかし、漫画にも繰り返し書いてある通り、被害者には加害者を支援する義務や責任はなく、加害者が必ずしも変わるわけではないという点には注意が必要です。その点を指摘するコメントも多くありました。「逃げるべきだ」とか「こういうのはほとんどありえない」といった意見もあり、それは重要な指摘でもあると思っています。
◆モラハラ・DVの加害は“連鎖”するのか
――今回は「加害の連鎖をどう断ち切るか」というテーマが描かれています。今では会社で“仏の鳥羽さん”と慕われる男性の娘・奈月(29歳)が、彼から受けたモラハラが傷になり、大人になっても自身の感情を制御できずに苦しむシーンに心を揺さぶられました。この「加害の連鎖」についてご意見をお聞かせください。
龍:子どもの頃に安心安全な環境で育つことができないと、自分の本心を抑圧した状態がデフォルトになってしまい、大人になっても、自分の本心がどこにあるのかわからないままです。いわば自分の基礎工事がしっかりできないまま、グラグラの状態で社会に出ていくようなものなので、これは本当に不安定で生きづらいんですよね。
親子関係というのは人生最初の「親密で安心な関係」なのに、そこでうまくいかないと、大人になってから恋人などと親密な関係を持とうとしたときに、過度に依存的になってしまったり、逃避的になってしまったりします。とにかく人との距離感が上手く掴めない、自分の子どもにもどう接してあげて良いかわからない。「愛する」って何なのかわからない。そんな状態で子どもを持って育てていくことがどれほど困難かわかりますよね。
自分は絶対に親と同じような親にならない、と決意しているのに、気付いたら親と同じ事を繰り返してしまう。加害の連鎖を断ち切るのって本当に難しいことだと思っています。
◆連鎖する加害を止めるのは簡単なことではない
中川:私は加害が連鎖すると思っています。よく「加害は連鎖しない」「虐待は連鎖しない」という言葉を耳にしますが、これはおそらく、虐待を受けていた人が親になる際の不安や恐怖に対して、「必ずしも連鎖するわけではないから、子どもをちゃんと育てられますよ、安心してね」という励ましや応援の文脈から生まれた言葉だと思います。
加害、支配、虐待、トリートメントなどの定義は時代によって変わりますが、変わるからこそ、それが連鎖していないように見えることもあると思います。自分がされて嫌だったことを、子どもにはしない、という形で、連鎖を止めることができるからです。しかし、それは学び変わろうとする意思あってのことであり、決して簡単なことではありません。連鎖自体は起きてしまうが、それを止められることもあるといった性質のことなのではないかと思います。
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