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『千と千尋の神隠し』で抜擢「どこに行ってもハクについて聞かれるのが嫌だった」入野自由明かす

女子SPA! / 2024年6月2日 15時45分

――主人公の門出を幾多りらさん、凰蘭をあのさんが務めました。おふたりの印象を教えてください。

入野「その人の持つ声って、変えることのできないものですよね。それが個性としてものすごく前に出ているというのは、とても羨ましいし、ステキだなと思います。あの声でやるというだけで、ふたりにしかできないキャラクターとして完成しています。声の芝居という点でいうと、声優とはまた違うニュアンスや味が出て来て、それがこのキャラクターに、絶妙な塩梅でいい合い方をしていると感じました。

特に僕が絡みの多かった凰蘭は、声優でも難しい役なんです。それを、あのちゃんはものすごく大胆に、繊細にやられていたと思います」

――あのさんとは、一緒にアフレコされたんですか?

入野「凰蘭との掛け合いはほとんど一緒でした。もちろん慣れていない部分もあったと思うんですけど、すごく勘のいい方なので、回を重ねるごとにどんどん慣れていってました。要求が高くなっているところに対して、苦戦しながらも、よりあのちゃんにしかできない方法と声を使って表現されていたと思います。すごくステキだなと思っていました」

◆当時は、どこに行ってもハクについて聞かれるのが嫌だった

――入野さんご自身は、子役から活動されてきて、2001年公開の『千と千尋の神隠し』でハクを務めました。アニメファンでなくても知っている作品です。

入野「20年以上前の作品で、僕が中学生のころのことなので、覚えていることは少ないんです。それに当時はそんなに反響を感じていませんでした。いろんな人に観てもらったという感覚はあったんですけど、その反響の大きさが、ものすごいものだったんだというのは、大人になって改めて認識した感じでした。

当時はどちらかというと、嬉しさもありましたけど、正直、何をやってもハクのことを言われてしまうのが嫌だった時期もありました」

――そうなんですね。

入野「でも大人になっていくと、こうして取り上げていただけることが自分の名刺代わりになる。どこに行っても分かってもらえるものがあるというのは、すごく大きなことだなと。でもそういうことを感じるようになったのも、ここ数年になってからですね」

――名刺になると感じられるようになったのは、キャリアや年齢、時間が大きいですか?

入野「海外に行ったときにも分かってもらえるというのは、大きいと思いました。あとはいろんな作品をやらせてもらうことで、『千と千尋の神隠し』に囚われるのではなく、キャリアとして、いい作品に出来たことを、自分の自信につなげられるようになりました」

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