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難関女子中に「仲良しグループ絡みのトラブル」が極端に少ないワケ。“中高一貫マニア”の人気家庭教師に聞いた

女子SPA! / 2024年6月14日 8時45分

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 こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。

「仲良しの友達と成績に差が出てギクシャクしてしまった」

「中学受験を機に、ママ友がやたらとウチの子の状況を聞いてくるから怖い」

「塾で子どもが嫌がらせを受け、いじめに近いような状況があるらしい……」

 受験をテーマに語るとき、必ずと言っていいほど、子どもの友達同士や、ママ友同士のトラブルを耳にします。

 中には泥沼の様相を呈しており、「ホントに?」と疑問に思うほどのケースも。しかし、愛する子どもの将来がかかり、また結果が点数や合格・不合格という明確な基準に置き換えられる中学受験は、どうしても他人への歪んだ感情になりやすいのかもしれません。

 こうした問題にとらわれないためには、親や子どもはどこに気をつけたらよいのでしょう。前回は子どもの発するSOSのサインについて伺いましたが、今回も引き続き、“中高一貫マニア”で、これまでに約2000人を指導してきたフリーランス家庭教師の長谷川智也さんに、話を聞きました。

◆友達トラブルが多い子の特徴

 家庭教師として25年以上のキャリアを持つ長谷川さんによると、友達同士のトラブルは「学力レベルによって傾向がある」といいます。

「テストの不正や嫉妬による問題が起きやすいのは、実は上位クラスよりも、塾の真ん中のクラスの子に多い傾向があります。彼らは平均点辺りにいるので自信がなく、異常なほど点数を気にするんですね。偏差値が高くなっていくと一定の自信もついてくるので、点数に執着する子は減っていきます。トラブルが起きやすい傾向として、親御さんは覚えておくと良いかと思います」

 長谷川さんも子どもと向き合っていると、3~4年に1人くらいは、カンニングをして点数を取ろうとする子に遭遇すると言います。またそうした問題は、「性別でくくるのは乱暴かもしれませんが」と前置きした上で、女子生徒が多いのだとも話します。

「テストの不正も友達同士のトラブルも不正も、僕が25年以上見てきた中では、女子生徒のケースが多いです。親のトラブルも、パパ友同士は聞いた事がありませんが、ママ友同士の問題はとても多いです」

◆「LINEグループ」に起因するトラブルも多い

 近年、子ども同士のLINEグループをベースとしたトラブルは、たびたび社会問題として取り上げられます。実際にはどういったケースがあるのでしょう。

「入学後の話にはなりますが、僕が見ていた女子生徒の1人は、私立の女子中に入学後、いわゆる“仲良しグループ”で構成される2つのグループLINEに入ったらトラブルになったと話していました。『AグループとBグループ両方に入っているけど、どっちと仲がいいの?』と詰められたそうです。大人からすると本当に些細なことですが、こうしたトラブルは女子生徒の間ではとても多い印象です。

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