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二重国籍をめぐって蓮舫氏を批判する人たちに抱く“違和感”「日本で活動してきたのは周知の事実」

女子SPA! / 2024年6月9日 8時45分

 この出馬要請に関しては、新宿区の吉住健一区長が呼びかけて取りまとめていったということです。一方で世田谷区の保坂展人区長は「誰が政策を争うかも見えてない時に、名を連ねるわけにはいかない」と、有志に加わらない意思を表明しています。

 有志に名を連ねた日野市の大坪冬彦市長は「当初は応援の依頼だった」と発言していることからも、知事からの要請があったのではないかという声も出ています。公明党、都民ファーストの会からの出馬要請も同日に行われ、メディアも入れた儀式的な場が作られていたので、知事側が用意周到に準備してたのでは、と考えてしまいます。

 これと似たような風習としては、自民党元幹事長の二階俊博さんの三男・二階伸康さんの次期衆院選の新和歌山2区からの立候補をめぐり、和歌山県内の全21町村でつくる県町村会が出馬要請をするというニュースが先日もありました。なんだか自民党と似たようなことをやっているんだなとは感じました。これも選挙戦の際の参考になるといいかなと思います。

◆蓮舫氏の二重国籍問題と、批判への違和感

 蓮舫さんは、今はなくなってしまった民進党の代表を務めていた時代があります。この時に、二重国籍の問題が指摘されました。もともと、台湾(中華民国)国籍を持っていましたが、日本国籍を取得した後も、台湾国籍を取得したままになっていたという指摘です。2016年に台湾籍を離脱したので今は二重国籍ではないですし、ずっと東京で育っていた人でもあります。

 蓮舫さんは僕が中学生ぐらいのときに、タレントとしてビートたけしさんの『スーパーJOCKEY』(日本テレビ系)に出てた頃からテレビでは知られていた存在でもあり、日本で活動してきたのは周知の事実です。ですが、この国籍問題に関して不思議だなと思うことが一点あります。

 二重国籍の問題を指摘するときに「中国」という言葉を使って批判する人が多いですが、台湾という国に対しての知識がちょっとでもあると、これを中国という言葉でひとまとめにはできないと思います。もちろん中華人民共和国側はそういう意図でしょうが、必ずしも中華人民共和国的な視点に立つ必要はないと思います。

 台湾では民主的な選挙が行われて、先日、頼清徳新総統が誕生しました。日本にも「台湾加油(=台湾がんばれ)」と台湾を熱く応援する人がたくさんいます。ネットにも、SNSアカウントに台湾を応援していることをわざわざ書いていたり、「台湾の民主主義を守れ」と発信をしている人もいます。

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