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42歳で発覚した乳がんがきっかけで夫婦関係にヒビ…治療だけじゃない“大きな不安”とは

女子SPA! / 2024年6月25日 8時45分

 すると先生は「今のところ副作用のしびれに効く薬というのはないとされていますが、漢方でしびれをやわらげる効果が期待されるものがあります。抗がん剤の副作用に効くという実績はないのですが、それで少し気持ちが和らぐなら飲んでみますか?」と処方してくれました。

 わたしがお世話になっていた病院はがんを直すだけではなく、患者さんのQOLを上げることも目標に掲げているので、自分の想いもきちんと聞き入れ、寄り添ってくれたので本当にありがたかったです。

 さらに同時期に、抗がん剤治療を進めていたがん友から連絡がありました。副作用で足がパンパンになり、靴が履けなくなってしまったというのです。

◆“がん友”は「つまらない」と早々に職場復帰

 入院中に出会い、闘病中の心の支えだった“がん友”は抗がん剤治療の初期までは休職していましたが、最初の抗がん剤を打って数週間してから、家にいてもつまらないからと仕事に復帰していました。

 わたしは乳がんが分かる前まで家でできる仕事をしていましたが、治療のためにそれさえも辞めてしまっていました。治療中は週に一度行くフラメンコレッスンだけで精いっぱいでした。

 ですが、そのがん友は家にいるのがつまらないと言い、抗がん剤を打ちはじめて2か月目で会社に復帰。抗がん剤点滴の日にはなんと朝の出社前に抗がん剤を打ち、そのまま仕事に行っていたようです。確かに病院ではそういう人のために早朝から抗がん剤を受けられるようになっていましたが、本当に使う人がいるとは……がん友のタフさに改めて驚いていました。

 彼女は最初から副作用もあまり怖がっていない様子でしたが「副作用でヒールが履けない!」とLINEが来たときは「ていうかヒール履いてたの!?」と思わず突っ込んでしまいました。

 わたし自身はもともと足が大きく、若いころに無理して履いたヒールで外反母趾になっていたので、主婦になってからはスニーカーしか履けない足になっていたのに、むくみの副作用に対してのクレームが「ヒールが履けない」だなんて元気がいいなぁと思いました。

◆そんななか、新たな悩み事が浮上

 さらに抗がん剤を打つと、爪の色が悪くなり、黒ずんでしまう副作用もあるのですが、彼女は「気分転換になるから」と、ラインストーンなどを盛ったコテコテの「攻めネイル」をしていました。

 ネイルがきれいだと気分が上がるのだとか。いちいち副作用にビビっているわたしとは違い、あっさり状況を受け入れ、カラっと明るいがん友に少し元気をもらいました。

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