そのまま入れたら食中毒のキケンも。夏場のお弁当作りで“絶対に取り除くべきもの”
女子SPA! / 2024年6月13日 8時46分
梅雨時や夏場のお弁当は食中毒が心配
トマトのヘタだけじゃない。
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。
毎日のお弁当作り、おつかれさまです。子どもだけでなく、自分や家族のために毎日続けるだけで大変ですが、梅雨時や夏場のシーズンは食中毒対策にも気を配らないとなりません。
◆要注意食材はミニトマトだけではない
おにぎりは素手で握らない、ジャガイモ料理を避けるなど、気をつけているポイントはいろいろあると思いますが、不十分な情報もたくさん出回っています。
例えば、おにぎりの具材に梅干しを入れれば大丈夫というケース。米粒に抗菌効果が施されるわけではないため、ごはんと一緒に炊き込む、全体に混ぜ込むほうが賢明です。
意外と知らない情報があったり、間違った対策をしている可能性もありますから、ここで一度改めて対策チェックをしてみるのはいかがでしょうか?
蒸し暑い季節がはじまる前に、自分や家族の健康を守るべく意識を向けてみるだけでも有意義だと考えます。ここでは最近特に話題になっている食材である「ミニトマト」をきっかけに、「要注意食材はミニトマトだけではない!」というお話も合わせてご説明したいと思います。
◆お弁当にミニトマトは、なぜ危険だと言われるのか?
お弁当に入れるミニトマトが危険? えっ、なんで? と驚く方は少なくないでしょう。理由は2つあります。
まず一つ目は、ヘタの特長によるもの。ヘタのザラザラとした形状やくぼみのある構造が、食中毒の原因となる大腸菌などの繁殖しやすい状況を作り出してしまうのです。
練馬区の調査(※)によれば、区内で流通している農産物のうちトマトを含む生食野菜の細菌検査を実施したところ、約20%から食中毒の原因となる細菌が検出されたとのこと。トマトからは大腸菌が確認されています。
つまり、もともとの生野菜には問題となる細菌が付いている可能性があり、それらが残りやすい環境としてヘタの存在が指摘されているのです。
そしてもう一つは、ヘタ自体の有毒性によるもの。トマトのヘタには「トマチン」というジャガイモのソラニンと似た構造を持つ有毒性成分が多く含まれています(完熟果実にはほとんど含まれません)。
対策としては、細菌対策と合わせて幼児が間違ってヘタを食べることがないようにするためにも、ヘタを取ってからよく水洗いして水分をふき取るように心がけるのが推奨されています。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
熱中症対策のつもりが…水分補給のNG例5:7月に読みたい記事
女子SPA! / 2024年7月23日 8時44分
-
「腐敗臭と糸引き=食中毒」ではない…管理栄養士「見た目と臭いではわからない食中毒の本当の怖さ」
プレジデントオンライン / 2024年7月23日 8時15分
-
ペットボトル症候群とは何?熱中症対策でかえって病気に?夏に潜む危険を徹底検証
HTB北海道ニュース / 2024年7月19日 17時10分
-
肉は洗っていい?意外とやってる、食中毒を引き起こすNG調理
女子SPA! / 2024年7月8日 8時46分
-
“1.5倍の大幅値上げ”の衝撃…オリーブオイルを買う前に知っておくべき3つの事実
女子SPA! / 2024年7月1日 8時46分
ランキング
-
1「ハイオクとレギュラー」は何が違う? ハイオクが「高い」のはなぜ? “ハイオク指定車”にレギュラーを入れたらどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月22日 21時10分
-
2大人以上に暑い!?子どもの「熱中症」リスクが高い理由…異変に気づくためには?
南海放送NEWS / 2024年7月22日 17時54分
-
3腰痛に悩む女性が今すぐに取り入れるべき「3つの習慣」…“ぎっくり腰のリスク”も軽減
女子SPA! / 2024年7月22日 17時42分
-
4【マック】ナゲットの持ち方で性格診断できるだと?SNS大盛り上がり「お上品ナゲットタイプだった」「確実に神経質ナゲットタイプ」
東京バーゲンマニア / 2024年7月22日 17時16分
-
5終電間際、乗客同士のトラブルで車内は「まさに“地獄絵図”」泥酔サラリーマンが限界突破して…
日刊SPA! / 2024年7月22日 8時54分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください