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突然「30分後に友達つれて帰るわ」と夫。産後の妻が夫を怒鳴りつける瞬間/結婚人気記事BEST

女子SPA! / 2024年6月13日 8時47分

「フルーツ、どうぞ」

 テーブルにお皿を置く裕美さんの表情は硬く、さすがの友人も雰囲気を察しました。フルーツを一口、二口と食べると「竹下、あんまり長居すると悪いから、そろそろ帰るよ」と早々に帰宅しようとします。

「なんだよ。せっかく来たんだからもっとゆっくりしていけよ」

 事態に気がついていないのは隆さんただ一人。

「裕美さん、じゃあまた」

 そそくさと帰っていく友人を見送り、隆さんはトドメの一言を発しました。

「まあ、他人の家じゃなかなか落ち着かないよな」

 その瞬間、裕美さんの怒りは沸点に達します。

◆「あなたは良くても、私は嫌なんだってば!!」

「落ち着かない状況で呼んだのは誰なの!?」

 いきなり怒り出した裕美さんに、隆さんは慌ててしまいました。

「ど、どうしたんだよ」

「どうしたじゃないでしょ? いきなり友達連れてきて、何考えてんの?」

「いきなりじゃないだろ、ちゃんと電話で確認したじゃないか」

「連れてくるの前提だったじゃない。あの状況で断れるわけないでしょう」

「別にお前が気にしてるほど散らかってないって」

「あなたは良くても、私は嫌なんだってば!!」

 こうして夫婦喧嘩に発展し、隆さんはその後1週間、口をきいてもらえなかったのでした。

◆散らかった部屋を他人に見られるなんて耐えられない

 女性はよく見られたい、きれいに見られたいという欲が男性よりも強くあり、それが叶わないときにはストレスを感じます。「そんなに気にしなくても良いじゃないか」と考えるのは男性の視点です。家庭を切り盛りしてくれる妻に敬意を持つべきですし、だからこそ人を招く場合には気を使わなくてはいけません。

 では、どれくらい前に言っておけば良いのか、それは人によってそれぞれ基準が違いますから、事前にルール化しておけば、このような諍(いさか)いを回避できます。細かいことのようですが、子どもが生まれる前にぜひ話し合っておいてほしいテーマです。

 夫婦の関係を改善するのに遅いということはありません。男性からの働きかけによって、良好な間柄に戻れる方法は必ずあります。一組でも多くの夫婦が仲良く愛し合いながら、長い道のりをともに歩き続けてくださることを願っています。

<文/東野純彦>

【東野純彦】
東野産婦人科院長。妊娠・出産・育児にかかわらず、思春期から熟年期、老年期まで女性の生涯にわたるトータルケアを目指す。育児における父親の役割を学ぶための「父親教室」なども開催。

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