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「子どもを産める年齢の女性」にこだわる独身おじさんはなぜ多い?結婚と年齢ハンデの現実

女子SPA! / 2024年6月18日 15時45分

婚活コンサルタントでマッチングの現場を長年見てきた菊乃さんは、「還暦近い男性が『子どもを産める年齢の女性』を希望したり、 年収300万円台40代で誰ともマッチングしない男性が『30代の女性希望』と言ったりする、メタ認知がバグっているケースが多々ある」と指摘します。

つまり、投稿した男性のような人は婚活市場ではまったく珍しくない。けれど、実際にマッチングが成功するケースは非常に少ないそうです。それでもなお男性が自身のスペックをフル無視しながら当然のように若い女性を求めるのは、「昭和の価値観を引きずっていることが原因」だと菊乃さんは話します。

◆今や、一番多いのは「同い年で結婚」

「初婚夫婦の年齢差はどんどん縮小していて、いまや同い年夫婦の割合が22.3%と最も多いのです(厚生労働省「人口動態統計」2022年)。でも昭和時代は男性が年上の夫婦が多かったので、昭和生まれにとって“年下妻”が当たり前なのでしょう。

また昭和の価値観では、“モテる男性の条件”として年収を挙げる男性は多いです。年収が高ければ、若い女性と結婚できると勘違いしている。男女問わず、ご自身の思う『異性が重視するポイント』は実際と乖離しているケースは多いです」(菊乃さん)

1970年→2022年の初婚夫婦を比べると、「夫婦同年齢」は10.1%→22.3%に倍増、「妻が年上」も10.3%→24.3%に増えています。

また、2022年で約72%は「年齢差3歳以内」におさまっています。「ずっと年下の女性と結婚」はレアケースなのです(人口動態統計)。

◆芸能人の年の差婚を見て「俺もイケる」と思いがち

このほかに、10歳以上若い女性と結婚した芸能人のニュースを見て、「俺もイケる」と思ってしまうことも誤解の背景にあるそう(珍しいからニュースになるわけですが)。さらには、若い女性と付き合うノウハウを発信するナンパ師などネットの情報を鵜呑みにしてしまうことも。

また現実的な条件ではなく、理想的な夢をそのまま条件に書いてしまうケースもあるそうです。婚活市場では、比較検討によって市場原理が働くもの。ところが、「自分も選ばれる側であるという意識が抜け落ちて、カタログを見て注文する感覚で希望条件を挙げる人は多い」と菊乃さんは語ります。

◆47歳・年収1200万円の男性なら、成婚の相場は41歳女性

冒頭の“炎上”で、X上では「大抵の女性は、47歳年収1200万より28歳年収400万を選ぶ」というポストが賛同を得ていました。昭和時代なら、だいぶ年上でも年収の高い男性は若い女性と結婚できたかもしれません。しかし現代では、年収以上に、年齢の近さを重視する婚活女性が多いと、菊乃さんは言います。

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