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「日本は清潔?」→「住んでみるとそうでもない…」米国人女性が来日して驚いたこと

女子SPA! / 2024年7月4日 8時47分

◆ゴミの捨て方に大混乱

 またベスさんは、「ゴミ捨てが大変」とも言っています。

「まず外に遊びに行くとき、みんな自分のゴミを持ち帰っているのに驚きました」

 これは別の国の人にも言われたことがあります。日本人は子どもの頃から「ポイ捨て禁止」と学校で習っていたり、ポスターを書いたり見たりして育った人は多いですよね。

 アメリカでは、昔の日本と同じようにゴミ箱が屋外にありましたし、なければそのへんに捨てちゃう人も多いのです。街にゴミはないけれど、家庭ゴミは大量に出ているのが日本。しかも、ゴミの捨て方が複雑だという声が上がっています。

「何が可燃なのか不燃なのかは自治体によっても異なるし、ペットボトルを分別するときはキャップやシールを剥がさなければいけないし、覚えるのが一苦労です」

 株式会社YOLO JAPANのアンケート調査(2019年)によると、「知らなくて困ったルールやマナー」のうちもっとも多かったのが「ゴミの捨て方」で41%でした。続いて「ビジネスマナー」39%となっています。

◆家庭ゴミが多い理由も指摘

 ベスさんはこうも指摘します。

「スーパーに売っている果物も、野菜も、たいていビニール袋や箱に入っています。分別も大変だし、もっと簡易な包装にすればゴミが減るのに」

 確かに、筆者は海外に行くたびに、モリモリに積み上げられた野菜や果物に驚くのですが、日本ではこういう売り方をしないからなんですね。ひとつ料理をするたびにけっこうな袋ゴミが出るので、これはなんとかして欲しい。

 近所のスーパーには、鶏肉をトレーなしのビニールパッケージで売っていて、すごくいいなと思っています。トレーをスーパーに返しに行くのもけっこう面倒なんですよね……。

 再利用が難しいゴミを処分するために、ゴミが集められる日本の「ゴミ埋立地」は、約20年で容量オーバーになるとも言われていて、ゴミの排出量の多さは問題です。

 日本はゴミ焼却施設が多く、世界の約半数が日本にあるのだそう。また日本の一般ゴミの処理事業経費には年間で2兆円以上かかっているとか。大量のゴミを焼却することで温暖化は加速するし、実は大変な問題なのです。海外の視点を取り入れて、いいところはマネをして、問題解決できるといいですね。

<取材・文/和久井香菜子>

【和久井香菜子】
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表

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