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「娘がダウン症だと告知を受け、目の前が真っ暗に」3人の子どもを持つ母の本音とは

女子SPA! / 2024年7月4日 8時44分

その結果、まりいちゃんが2歳になった頃には、言わなくなりましたね。周りのダウン症児を育てるママたちには、受け入れるのが早いと言われました。それくらい、長い間悩んでいる人が多いのかなと思いました」

◆テレビの密着取材で自分と向き合う日々

まりいちゃんが5歳になった頃、ダウン症にまつわる密着取材を行っていたテレビ局から、取材の依頼がありました。

取材は数ヶ月間、10回以上にも及んだといいます。

この時の経験を瑞穂さんは「家族の等身大の日常が記録されていく毎日や、番組ディレクターとの対話は学びの多い時間でした」と話してくれました。

「ディレクターさんからはたびたび、『ガードナーさんは何かしたいことはありますか?』って聞かれて。その時は『みんなの意識を変えたい』って答えたんです。障害のある子への偏見をなくしたいって。

でもそれがすぐには伝わらなくて……。

取材を重ねるうちに、ディレクターさん自身も変わっていきました。最後には『ダウン症って何なんだろう、自分でもわからなくなってきました』なんて(笑)。1人のまりいちゃんとして見てくれているように感じて、私も彼も、お互いに学び合えた旅のような、貴重な時間でした」

あるとき、取材中にエイデンくんの不登校経験についての話になり、手作りした絵本を見せると、「これいいですね」と、読売テレビの報道番組「ウェークアップ」で紹介してもらえることに。さらに、動画絵本にして、放送局公式YouTubeチャンネルで流してくれたのです。今では3万回もの視聴回数に。この番組と動画を見た出版社の編集者から、出版のオファーが舞い込みました。

「番組を通して依頼が来たので、ディレクターさんが『怪しくないか、僕がお話聞きますから待っててください!』って(笑)。ここまで親身になってくれるのもすごいですよね」

瑞穂さんの人柄が、周囲を動かしていったのかもしれません。出版を依頼した編集者も、ダウン症のお子さんがいる方だとわかり、「さすがにできすぎのストーリー!と、びっくりしました」と瑞穂さんは笑います。

◆「エッセイ本って何のことですか?」

編集者と初めての打ち合わせの日。「絵本とエッセイの両方を出版できないか」と相談され、「エッセイってタレントさんが私生活を書いたりするものちゃうの!?」と驚いた瑞穂さん。

実は、まりいちゃんが4歳になった頃から、Instagram上で「ダウン症それがどうした!? と思えるママになるための100のステップ」と題したメッセージをコツコツと書き綴っていました。これを「エッセイ集として出版したい」とのことだったのです。

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