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「娘がダウン症だと告知を受け、目の前が真っ暗に」3人の子どもを持つ母の本音とは

女子SPA! / 2024年7月4日 8時44分

◆Instagramを消せなかったわけ

そもそもInstagramを始めたのは、まりいちゃんが生まれた頃、海外のダウン症の子どもたちの姿を見たかったため。4歳になり、あまり悩んでいなかった瑞穂さんは、「そろそろInstagramは辞めようかな」と思っていたといいます。

「でも、たまに生まれたばかりのダウン症のお母さんからDMが届くことがあったんです。励ましのメッセージを今送ってもなかなか伝わらないだろう…と思い、自分が乗り越えていった経緯を細かくまとめて参考書のようにステップアップする形で書いてみようと思いつきました」

内容は完全に決まっていたわけではありません。でも、「100のステップを書く!」と先に決めてしまいました。夫に伝えると、「そんなにある!?」と言われ「確かにそうだな……」と思うも、ちょうど英語講師エージェントの仕事が落ち着いていたこともあり、夢中で文章を綴ったと言います。

「等身大の思いを正直に書くことを心がけました。時には泣きながら書くこともあり、だんだん過去の自分のために書いているようにも感じられました。でも、反応はそんなにわからなかったから、こうして見てくれる人がいて、まさか出版の依頼までいただいたことに本当に驚きました」

◆100ステップを通して気づいたこと

告知を受けた頃は「暗闇」だったというダウン症児の子育ても、今ではまりいちゃんと出会った日を「天使を見た日」と表現する瑞穂さん。

彼女がどのようにして“ダウン症それがどうした!?”と思えるようになったか、その内容を見せてもらうと、子育てをしている、していないに関係なく「前向きに毎日を送りたい」と願う人に気づきを与える内容になっています。

最後に、瑞穂さんがエッセイで伝えたかったことを尋ねると、次のような答えが返ってきました。

「子育ては大仕事です。今すごく苦しくてしんどい思いをしている人がいたら、今の状況を少し離れたところから見てみてほしい。視野を広げることで、思考が変わることもあると思うんです。子どもたちはあっという間に大きくなっちゃう。大変ではありますが、かけがえのない子どもとの時間を私はめいっぱい楽しみたいと思っています。読んでいる方に、少しでも同じように感じてもらえたら嬉しいですね」

<取材・文/かたおかゆい>

【かたおか由衣】
東京都出身。 リゾート運営会社勤務と専業主婦を経てフリーライターに。2019年から4年間竹富島で暮らす。教育、子育て、エンタメを中心にインタビュー記事やコラムなどを執筆。20代で出産し、転勤や子どもの不登校などままならないことにぶつかりながらも乗りこなす日々。漫画やエンタメに癒されている。
Twitter:@Momyuuuuui

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