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「残業は勉強の時間でしょ?」自称・部下思いのモンスター上司の“理不尽すぎる言動”にア然

女子SPA! / 2024年7月5日 8時47分

◆残業代ナシの実態が発覚「業務外の仕事は勉強でしょ」

「Aさんは多方面から調子よくいろいろと引き受けて、なんとか終わらせるために、小間のように部下を動かしていただけでした。

仕事を頼むときは『成長できるチャンス』と言いながら、実際は納期をせっつくだけの完全放置で、アドバイスすらありません。断れない人はターゲットにされて、雑用をどんどん押し付けられていました」

さらに追加業務のために残業を申請しても、「僕は“スキルアップのための勉強時間”を業務だなんて思わないけどなぁ~」と、オーバーリアクションで驚かれたのだとか。彼にとって残業は“スキルアップしている時間”という認識なのです。

「申請した残業のほとんどは“勉強の時間”にすり替えられました。結局、彼の部下の残業代が少ないのは、あれこれ難癖をつけて認めないからだったんです。実際はみんな持ち帰ってやっていましたよ。つまりはサービス残業です」

◆「部下思い」のはずがチームの成果を独り占め

成長のチャンスと偽り、部下を思いどおりに操ろうとするAさん。さらには「成果や評価につながるものは取り上げる」と詩織さんは言います。

「成果が出た企画の報告書を作成しようとしたら、『僕がやっておくから』と代われたんです。珍しいと思いつつ、効率を考えてお願いしたのですが、後日、自分の力で成功させたかのように上層部へ報告していたことがわかりました」

詩織さんが自身で考えた企画のたたき台をAさんに持っていった際も、「あ~これね。この程度のものは、ずいぶん前に僕が提案してるんだよね~」と一蹴。しかし、数日後のミーティングで、脚色したものを自分のアイデアとして提出したそうです。

こうして部下を小間使いにして大量の業務をサバき、成果を自分のものにしていたAさんは、会社の周年記念パーティでマネージャーのMVPに選ばれたとのこと。

「舞台の上では部下への感謝を涙ながらに語っていました。内情を知らない他部署の人は『部下想いで仕事もできる素敵な上司』と絶賛していましたが、部署内のメンバーは全員ドン引きですよ。『みんなで勝ち取ったMVP』なんて言ってましたけど、賞金の50万円は独り占め。お菓子1個すら配られませんでした」

MVP受賞後のAさんは「社内初の2冠を目指すぞ!」と一人で盛り上がり、横暴ぶりが悪化しているとのこと。

「MVPを獲るような自分に育てられているウチの部下は幸せだ、と本気で思っているみたいで、もうつける薬がない状態です」

詩織さんらは、そろそろ人事か外部機関に相談しようかと部署内で相談しあっているのだそう。

<文/はつ>

【はつ】
各々が遭遇した小説より奇なる日常にスポットをあてるフリーライター。趣味は心理学的観点からの人間観察と全国の赤提灯巡り

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