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「雨の日の頭痛に漢方薬が効く」と話題!一般薬との違い&飲み方のコツをプロが伝授

女子SPA! / 2024年6月28日 8時45分

飲むタイミングは基本的には胃腸の中に食べ物がない食前が良いと言われています。漢方薬にはナツメや生姜といった食材の元となっているものも含まれていますので、胃の中に食べ物があると作用が変わってしまうことがあります。また、吸収が良いのは食前なのでベストだとされています」

――逆に漢方薬で効果が感じられるとずっと飲み続けてしまうのですが、問題ないのでしょうか?

山本さん「漢方薬は体調が良ければ飲み続けても良いですが、漢方薬の種類によって長く飲み続けると副作用が起きる場合もある為、1週間を目安として体調が良くなっているか確認した方が良いです。

漢方には副作用が無いイメージがありますけど、むくんでしまったり、逆にだるくなってしまったり、血圧があがってしまうといった副作用を持つものもあります。もちろん西洋薬ほど副作用は多くはありませんが、何か変わったことがあれば使用を中止して様子を見て頂きたいです」

◆漢方が苦いのには理由がある

――安心なイメージが強いですが、あくまで薬。漫然(まんぜん)と飲み続けてはいけないんですね。漢方薬といえば苦かったり酸っぱかったり味が苦手な方も多いと思いますが、顆粒(かりゅう)の漢方薬の飲み方のコツはありますか?

砂橋さん「漢方薬にもいろいろな味がありますので、あくまで一般論にはなりますが、先に口の中に水を含んでからその水の中に顆粒を落とすように入れてみてください。水によって漢方薬の顆粒が固まり、1つの個体になって喉の中に落ちていくので飲みやすくなると思います」

山本さん「苦い味が苦手という声もよく頂きますが、学術的な話をすると、漢方ではその味も薬効のひとつだという考え方があります。『五臓六腑』という言葉がありますが、漢方には苦い・酸っぱい・辛い・塩辛い・甘い、の5つの味があります。

この5つの味が内臓に働きかけているとされていて、甘い味は腸に、辛い味は肺に、苦い味は心臓に、酸っぱい味は肝臓に、塩辛い味は腎臓に働きかけると言われています。

たとえば、沖縄のニガウリ(ゴーヤ)の苦みには熱を冷ます役割がありますよね。わかりやすいのは葛根湯で、例えば辛いものを食べると汗が出ますよね。葛根湯にも少し辛味があり、身体を温める作用があります。このように味にも効能があるんですよね」

――味にも意味があったとは驚きました。でも錠剤の方がやっぱり飲みやすいです……

山本さん「どうしても苦手な方は錠剤で選んでいただいても問題ないのですが、『葛根湯』のように【湯】とついているものは液体がよく、顆粒も錠剤も効果は同じですが、顆粒の場合はお湯で溶かして飲むとより効果を実感しやすいです。」

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