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看護師から「クサい!」さらに医師が言い放った驚愕の言葉とは?有名病院の高額ナニコレ診療の実態

女子SPA! / 2024年7月24日 15時45分

勉強不足だからといって怒らんでも、とは思う。

しかしこれはまだ、些末(さまつ)なことだった。同外来におけるナオさんのファーストインパクトは、「高額サプリと空気清浄機を買わないと激怒される」というナニコレ診察だ。

「診察がはじまると症状の聞き取り、それから生活指導が行われました。先生いわく、歯磨き粉や洗剤も、石けん系のものを選ぶ。毎日散歩と半身浴。便秘はダメ……そんな一般的な話のあと、コエンザイムQ10のサプリ摂取を勧められるんです。“これが肝心!”といった雰囲気でした」

医師の話では、本来は1カ月分10万円はする高品質なサプリメントを、メーカーの社長がうちの患者のために特別に月3万円で買えるようにしてくれている。サプリとあわせて、空気清浄機も必須。知り合いの店に置いてあるから、そこで買うといい、とのことだった。

サプリメントは“食品”であり保険診療で認められないゆえに、高額になりがちだ。しかしナオさんには、貯蓄がなかった。

◆高額の「治療」に悲鳴

当時は派遣で働き、実家とは絶縁。特定のパートナーもいなく、誰にも頼れない状況だった。仕事をやめれば、すぐに生活が立ち行かなくなるが、化学物質過敏症の原因物質を取り扱う職場で働きつづけることはむずかしい。

そこで、休職(ひいては失業保険受給)のために診断書をもらいにきたのだ。とりあえず1カ月分のサプリを買ったとしても、継続して飲むことは金銭的に無理だった。

ちなみにコエンザイムQ10 とは、2001年に食品規制の緩和によって、健康食品への配合が可能になった補酵素のこと。うっ血性心不全の症状改善に使われていた医薬品のコエンザイムQ10(ユビデカレノン)もあるのだが、「化学物質過敏症には処方できないと聞いた」とナオさんは説明する。

◆取り付く島もない医師を前に

「試したいのはやまやまだけど、いまの自分に高額なサプリは買えない……そう説明しました。すると突然、大声で怒りはじめるんです。何か失礼な言い方をしてしまったかと思ったのですが、身に覚えがまったくないので、あっけにとられましたね」

医師は大声で、こう主張する。

「僕はねえ! そんな不真面目な患者には! 診断書は書かない!! サプリをちゃんと飲んで通ってくる人にしか、治療法は教えない!!!」

いや、だから、怒らんでも……(単にハイテンションな病院なのかという可能性も頭をよぎったが)。故・大島渚監督を思い出してしまう病院である。

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