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「そんな正論、聞きたくない!」娘が40℃発熱でも病院に連れて行かずキレる“自然派”妻。極端なオーガニックにハマった末路とは

女子SPA! / 2024年8月21日 15時45分

ダイスケさんは当時、ネットで軽く調べて「砂糖玉」という認識でいた。

「だから体に害はないだろう、とスルーしていたんですよね。ビンに気づいてから妻の様子を見ていると、咳がつづいたら、お腹が下ったら、いわゆる薬を使うタイミングで、子どもにレメディを与えているのがたびたび確認できました」

ところがある日、長女が高熱を出した。1歳のときである。

熱が40度近くまであがり、ぐったりしている。しばらく様子を見ていたが、もう病院へ連れていくべきだとダイスケさんは判断。しかし、妻がそれを拒否した。レメディを与えていれば、問題ないと主張する。

「つらそうにしている娘が心配で、とにかく一度診察を受けさせたいと必死で説得したんですよね。様子を見るタイミングは過ぎている。お願いだから、病院に連れていかせてくれと」

すると、落ち着いた様子で看病していた妻が突然、激昂した。

「うっるさああああーーいいぃ! そんな正論、聞きたくない!! 私を否定しないで!!!」

ホメオパシーで、心の平穏を取り戻す必要がありそうである。

◆妻の怒りポイント

ヒステリックに放たれる言葉を拾い集めて要約すると、療法のよし悪しではなく、「自分が否定された」というのが怒りのポイントであった。夫婦関係や育児のなかで積み重なってきた、わだかまりがあったのだろうか。

「そんなつもりはない。いつも感謝している。でもいまはとにかく娘がつらそうだから……と必死に説得し、なんとか病院に連れていくことができました」

その後、ネットで見かけたホメオパシーの情報では、“同種療法”という考えのもと「火傷は温める」「熱中症には熱い風呂」という過激なものもあった。

「幸い妻はそこまでディープな実践はしていなかったと信じたいですが、もし子どもたちが……と想像してしまい心底怖くなるんです」

妻が「自然な育児」に傾倒していったのは、もともとの方針に加えて「ママ友コミュニティ」の影響が大きかった、ダイスケさんはふり返る。

産後に夫婦で参加した、自治体の育児教室。そこで親しくなりママ友となったグループが、「オーガニックな子育て」を発信するグループであった。そのママたちは育児中でもバッチリオシャレをキメ、立派でセンスのいい家に住んでいた。

◆ママ友たちのキラキラSNS

中心人物の家に頻繁に集まり、オーガニックの講習会に出かけたり、アロマクラフトを楽しんだり、ヴィーガンおやつを作ったり。「免疫を高めよう! 能力開花!」と謳って、ゴマ油でベビーマッサージしている写真をSNSにアップしたり。

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