「くちクサっ!」と思われてるかも…厳しい残暑で“お口トラブル”から体調不良の危険性がアップする理由
女子SPA! / 2024年8月30日 8時44分
実際、IgAが減ると風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる可能性が指摘されています。プロスポーツ選手を対象にした研究(※1)では、風邪をひくと健康時に比べてIgAが明らかに低下し、その減少は風邪の症状がでる3週間前からはじまっていたとか。
※上記画像は、血清IgAを用いてIgAの働きを可視化したもの
今夏は手足口病や溶連菌感染症、新型コロナウイルス感染症などが流行しましたが、秋が訪れ、冬に向かって、インフルエンザなどが流行する感染症のハイシーズンに突入します。今からIgAを十分に含んだ「質のいい唾液」をつくれる体になることが必要なのです。
◆質のいい唾液をしっかり出すために
では、「質のいい唾液をしっかり出す」ためにはどうしたらいいのでしょうか? 照山先生に、唾液を増やすケア、IgAがしっかりと含まれる「質のいい唾液」を作る方法を教えていただきました。
●よく噛む
「よく噛むことで唾液の分泌が増えます。一口30回を目標にするといいですよ」と照山先生。でも、一口30回ってけっこう大変……。
「噛む回数が自然と増えるよう調理を工夫してみてください。例えばサラダにカリカリのゴボウチップスを混ぜたり、麺類にネギやミョウがなどの薬味を加えたり、食感の異なる食材を組み合わせるだけでも噛み応えが出て、自然とよく噛むようになりますよ」
●「ブクブクうがい」をする
水を少し口に含み、ほほを膨らませずながら、強く速く口の中の水をかき回す「ブクブクうがい」も唾液を増やすそう。
「舌や口の周りの筋肉を鍛えることができるので、口腔機能の向上につながります。水圧で口の中の汚れを落とすことができるので食後の習慣にしましょう」
うれしいことに、ブクブクうがいは、ほうれい線が薄くなるなどの美容効果も期待できるそう!
●ストレスをリリースする
「リラックス状態で、副交感神経が優位にあると唾液の分泌が増え、サラサラした唾液が出ます。逆に、ストレスや緊張状態にあって、交感神経が優位になると唾液の分泌が減ってしまいます」
ストレスをゼロにすることは難しいけれど、イライラやムカムカといった気持ちはなるべく早く手放すようにしたいですね。
●腸内環境を整える食事を心がける
「体の中の最大の免疫器官は腸。そのため、腸の状態と免疫物質であるIgAは深くかかわりがあります。腸内環境が整っていると、腸で産生される免疫物質の質が向上し、それがめぐりめぐって口内のIgAの質が向上されると考えられているのです」
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