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手芸店は次々閉店。服を作るより買ったほうが安い時代に、DIYでファッションを楽しむ方法とは

女子SPA! / 2024年10月9日 15時45分

 しかし先日インスタグラムで、リメイクを得意とするトレーシーという女子を見つけました。彼女はニューヨークのFIT(ファッション工科大学)の卒業生なので、作り方もしっかりしています。

 トレーシーは工業用ボディを使って形を作り、パターンを起こして裁断、自分で縫製して、古着から新しいドレスを作る様子の動画を次々にアップしています。それを見ながら、そうか、こうやればいいんだと、少しわかったつもりになったので、早速トレーシーを真似して、私もリメイクしてみることにしました。

◆きれいなレースの古着のスカートを使ってキャミソールに

 見つけたのはきれいなレースの古着のスカート。先月使ったヘンプの生地がまだ少し余っていたので、その生地とレース生地で何かできないか、まずはボディに生地を当てながら考察。そこで思いついたのが、黒い短いトップつきのレースキャミソールです。

 それまでも、要らなくなった服からポーチやクッションカバーは作ったことがありましたが、服から違う服を作るのは初めてです。これは想像していた以上に難しい。

 作りたいデザインがあったとしても、生地幅が足りなかったり、素材とデザインが合わなかったりします。ああでもない、こうでもないと考えて、試行錯誤した結果、簡単なキャミソールとなりました。

◆簡単にできるものでもないリメイク。ポイントは…

 なんてことはないデザインなのですが、縫製がまたひと苦労です。考えたら、こんなにスカスカのレース素材を縫うのは、これもまた初めて。試し縫いしたり、縫い直しをしたりと、見た目が簡単そうな割には、作るのに時間がかかりました。

 ひととおり服作りができる私ですらこれだけ大変なのですから、素人がもう既にある服から違う服を作るのはもっと大変なことでしょう。誰でも簡単にできるものでもないと思います。

 それでもリメイクするとしたら、ポイントは、まず大き目の古着を用意すること、切り替えが多いか、小さ目のパーツでできているデザインにすること、になるでしょう。作るのが簡単なのは、小さなクッションやポーチ、あるいはパッチワークでしょうか。

 また古い着物だったら、糸をほどいてもパーツが長方形なので、リメイクしやすいと思います。ミシンを使うのが面倒だったら、手縫いでもいいでしょう。

 もちろんそこまで完全なリメイクでなくても、裾丈を短くしたり、何か飾りをつける程度のことならもっと簡単です。最近はそういった、古着に何かしら新たにデザインを加えることをリデザインと呼んだりします。

 手芸店は遠くなってしまったけれども、リサイクルショップや古着屋は身近な存在となりました。これからは、何かリメイクできるものがないか探しながら、リサイクルショップや古着屋を定期的に見て回るのもまた、一興ではないでしょうか。

◆参考:Tracy Garcia(@transformationsbytracy)

ヘンプ40番手平織りソフト(有限会社福田織物) 

<文/小林直子>

【小林直子】
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。

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