3大コンビニで「セブンだけ大苦戦」のワケ。“かさ増し”だけじゃない、客を遠ざける「意外な理由」
女子SPA! / 2024年10月17日 8時46分
写真はイメージです(以下同じ)aijiro - stock.adobe.com
コンビニ大手3社は2024年度第2四半期の業績を発表。ファミリーマートはプライベートブランドのパンや総菜をはじめ、シャツや靴下などの“コンビニエンスウェア”も消費者から支持され、売上高に相当する営業収益は2575億円(1.4%減、前年同期比/以下同)ではあるものの、純利益は654億円(97.8%増)だった。ローソンもプライベートブランドのスイーツがヒットしたおかげで、上高にあたる営業収益は過去最高となる5721億円(5%増)。純利益は349億円(8%増)だった。
一方、店舗数日本一を誇るセブン-イレブン(セブン&アイ・ホールディングス)は、営業収益こそ6兆355億3400万円(8.8%増)とプラスだったが、純利益は522億4200万円(34.9%減)とかなり苦戦している様子。
コンビニ各社は基本的に似たような商品を扱っているため、ここまで純利益の増減に差が出ることには驚きである。なぜここまでセブン‐イレブンは遅れをとったのだろうか。
◆上げ底という“営業努力”が問題視されている
SNSを中心にセブンが苦戦した理由を分析する声が溢れている。中でも、ご飯や具材が多く入っているように見せかけるために弁当の容器の底の部分を上げる“上げ底”に関する声が目立つ。上げ底によって消費者離れが進行したと考える人は多い。
ちなみに、上げ底のように消費者を“引っかける”商品は珍しくない。容器に苺の果肉と思わせる模様を描いて中身が具だくさんであるかのように錯覚させる飲料商品もあれば、価格を大きく変えることなく既存の商品の量を減らした内容のものを新商品と称してリリースすることもある。
SNSではセブンの上げ底を問題視する風潮は以前から根強く、セブンのこういった“営業努力”を減益の原因と予想する人が続出するのも納得だ。
◆「高級路線」のセブン、「増量」のファミマとローソン
また、セブンは「金の」と商品名に冠した少々割高のシリーズ「金のシリーズ」に代表されるように、プチ贅沢商品を多く展開しており、“高級路線”のイメージが定着した。その一方で、ファミマは料金は変えずに40%増量する「40%増量作戦」を、ローソンも「40%増量作戦」同様に値段は据え置きで量を増やした「盛りすぎチャレンジ」を数年前から実施している。
一応、セブンも2024年5月に「お値段そのままで増量フェア」を実施したが、やはり増量キャンペーンと言えばファミマやローソンがセブンよりも先に頭に浮かぶ。「セブンはプチ富裕層向け」「ファミマやローソンは庶民の味方」という認識が広まったことも、セブンが苦戦している原因と考える人もいた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
週刊コンビニエンスストアニュース ローソン、大日本印刷と連携し「販促最適化AI」を導入
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年10月16日 20時58分
-
イオン:2月優待人気NO1!上期減益でも長期成長ストーリー変わらず(窪田真之)
トウシル / 2024年10月15日 8時0分
-
セブン&アイ「コンビニ専業」で求められる覚悟 社名はセブン‐イレブン・コーポレーションに
東洋経済オンライン / 2024年10月12日 7時30分
-
セブン、コンビニ事業に専念 社名変更、買収提案に対抗
共同通信 / 2024年10月10日 18時42分
-
セブン&アイが減益予想に下方修正、コンビニ低調
ロイター / 2024年10月10日 16時49分
ランキング
-
1「サプリ大好き日本人」が知らない意外な真実 飲むだけ損するサプリを見分ける方法とは
東洋経済オンライン / 2024年10月18日 13時0分
-
23大コンビニで「セブンだけ大苦戦」のワケ。“かさ増し”だけじゃない、客を遠ざける「意外な理由」
女子SPA! / 2024年10月17日 8時46分
-
3【ケンタッキー】「ファン感謝祭パック」(990円)が期間限定で登場! 単品で買うより520円もお得に
マイナビニュース / 2024年10月16日 16時55分
-
4NHK「旧ジャニ解禁」もファンの怒り増す"3理由" 「紅白歌合戦」をめぐって対立構造が激化するか
東洋経済オンライン / 2024年10月18日 9時0分
-
5おしっこが赤い! 血尿?病院にかかると…まさかの原因にビックリ 経験者「便も赤くなる」「知らないとホントびっくりする」
まいどなニュース / 2024年10月18日 11時30分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください